またまた完結です。びっくりポンです。
数日前に濱嘉之の「最恐組織」が12巻で突然完結してしまったと報告しました。ま、こちらはノンキャリアの警視庁警察官のカルテットが50代を迎えそれぞれの新しい道に転進していくということで、ある程度読者もこの事を予想しまた納得できました。
しかしそのあとを続くように、昨日購入しました佐伯泰英の「空也十番勝負」の五番目の勝負となる単行本、上下2巻の帯になんと「完結」と書かれているではありませんか。
この感想も、空也十番勝負のファンの方を前提に書くことにします。一々背景を詳細に説明するのが面倒ですから。
十六歳で東郷示現流を学びたく薩摩藩に立ち入り、2年の武者修行の末生還するも、彼を許さじとする示現流酒匂一派の執拗な追撃を受けます。さらに九州北部の離島などで武芸者との死闘を繰り返し
長崎の辿り着くところで前巻が終わります。やっと九州の各藩の出先があり幕府の長崎奉行所もあり、示現流に劣らないであろう正統派の武芸者との戦いがあるだろうと期待しておりました。
また本巻で5番勝負になるのですから、あと五番残っております。その五番の戦いの末江戸で待つ父、尚武館館長にして直新陰流の達人坂崎磐音に、その成長した姿をどう見せるか期待していたのですが。
完結とはビックリ、がっかりでした。
まだ1頁も読んでおりません。ただこの原稿を書く為、作者のあとがきを読んでみました。
①「五番勝負まできてもまだ九州を出ることができないか、これはまずい」とあります。あと五番で九州から江戸へ移動するのは、早すぎますね。
でもこの辺の按配は、全体構成の時から想定は付かなかったのかと思います。むしろ薩摩藩から出発するとなると、広島や徳島高知など歴史ある藩があります。
近畿や北陸尾張は父親が旅したところ、残った新潟や仙台など東北にも優れた武芸者や山野をめぐる山伏など、武者修行に事欠かないと思うのです。そうなると十番勝負では到底足りなくなってしまいますね。
②物語の中で空也が20歳になってしまい「青春編」ではないだろう、と書かれています。ここでしばし休んでまた、「空也十番勝負 再起編」を考えてもよいのか、と書かれています。読者としてはそれでも良いかと期待したいのです。
51巻、累計2000万部の「坂崎磐音」シリーズを揃えた読者としては、新しく始まった息子「坂崎空也」シリーズを今後も期待したいところです。
さらに、読者よりちょっと年上の作者は、体調維持についての懸念もあとがきでチラリと書いています。同年輩の読者としてはつらいところですが、多くのシリーズを佐伯さんは書きすぎじゃないかとおせっかいな心配をしてます。
さらに勝手な読者の希望を申し上げると、旧版、決定版、新版と愛読している「酔いどれ小藤次」は何卒これからも続けていただきたいと切に願うのです。
数日前に濱嘉之の「最恐組織」が12巻で突然完結してしまったと報告しました。ま、こちらはノンキャリアの警視庁警察官のカルテットが50代を迎えそれぞれの新しい道に転進していくということで、ある程度読者もこの事を予想しまた納得できました。
しかしそのあとを続くように、昨日購入しました佐伯泰英の「空也十番勝負」の五番目の勝負となる単行本、上下2巻の帯になんと「完結」と書かれているではありませんか。
この感想も、空也十番勝負のファンの方を前提に書くことにします。一々背景を詳細に説明するのが面倒ですから。
十六歳で東郷示現流を学びたく薩摩藩に立ち入り、2年の武者修行の末生還するも、彼を許さじとする示現流酒匂一派の執拗な追撃を受けます。さらに九州北部の離島などで武芸者との死闘を繰り返し
長崎の辿り着くところで前巻が終わります。やっと九州の各藩の出先があり幕府の長崎奉行所もあり、示現流に劣らないであろう正統派の武芸者との戦いがあるだろうと期待しておりました。
また本巻で5番勝負になるのですから、あと五番残っております。その五番の戦いの末江戸で待つ父、尚武館館長にして直新陰流の達人坂崎磐音に、その成長した姿をどう見せるか期待していたのですが。
完結とはビックリ、がっかりでした。
まだ1頁も読んでおりません。ただこの原稿を書く為、作者のあとがきを読んでみました。
①「五番勝負まできてもまだ九州を出ることができないか、これはまずい」とあります。あと五番で九州から江戸へ移動するのは、早すぎますね。
でもこの辺の按配は、全体構成の時から想定は付かなかったのかと思います。むしろ薩摩藩から出発するとなると、広島や徳島高知など歴史ある藩があります。
近畿や北陸尾張は父親が旅したところ、残った新潟や仙台など東北にも優れた武芸者や山野をめぐる山伏など、武者修行に事欠かないと思うのです。そうなると十番勝負では到底足りなくなってしまいますね。
②物語の中で空也が20歳になってしまい「青春編」ではないだろう、と書かれています。ここでしばし休んでまた、「空也十番勝負 再起編」を考えてもよいのか、と書かれています。読者としてはそれでも良いかと期待したいのです。
51巻、累計2000万部の「坂崎磐音」シリーズを揃えた読者としては、新しく始まった息子「坂崎空也」シリーズを今後も期待したいところです。
さらに、読者よりちょっと年上の作者は、体調維持についての懸念もあとがきでチラリと書いています。同年輩の読者としてはつらいところですが、多くのシリーズを佐伯さんは書きすぎじゃないかとおせっかいな心配をしてます。
さらに勝手な読者の希望を申し上げると、旧版、決定版、新版と愛読している「酔いどれ小藤次」は何卒これからも続けていただきたいと切に願うのです。