名古屋のど真ん中、栄のTV塔直ぐ東の「YURI」。
都心部とはいえ、この方角は、自分にはほとんど縁がなく、思い出せないほど昔、一度、訪れた事がある。その時、丁度、食事時だったのか、とても「ジャズ喫茶」なんて雰囲気ではなくて、それきりでした。
今でも、たまにほんの近くに行っても、頭から「スコーン」と抜けていたが、先日、確定申告に行った帰り道、ふと思い出し、みぞれ交じりの寒空の下、立ち寄った。
小ぎれいにリニューアル?されていた。夕方の五時半過ぎ、客は女性一人、うぅ~ん、丁度、イイ塩梅だ(笑)。
SPはALTECの同軸604‐8G。
しっかりした音量で鳴っている。それでいてうるさくない。SPを上に揚げ、天井をやや高くセットしているからだろう。
すぐ掛ったLPは‘HERE COMES LOUIS SMITH’(BN 1584)。
D・JORDANのpが実にいい「音」を出している。
そこで店の方に、ラインナップを聞くと、
アンプがMarantzの7T、8B、そして、ターンテーブルはTHORENS、アームはSMEかな?
筋金入りの正統派ですね!
次に掛った一枚が、コレ。B面です。
これはB面でなければならない。でも、ベサメ・ムーチョではありませんよ。
‘Wild Is The Wind’、ソウルフルなリリシズムに痺れるぜ!
パイク、一世一代の名演ですね。
店を出る時、カートリッジは?と訊ねると、「Pickeringです」と。
高域に独特のキャラを持つカートリッジですね。納得です(昔、使った経験があります)。
このシステムと流れたアルバム、そしてインテイリアから、YURIは「ジャズ喫茶」と言うより、モダン ジャズ・ど真ん中の「ジャズ・カフェ」と言えるでしょう。