理由は無いけれど、いつの間にか昨年末から年始にかけて随分通ったDU名古屋にバッタリ行かなくなった。新しく購入したレコード・CDは無く、これでは寂しいと思いつつ、この暑さに出掛ける気にならない。車で一番近くのBook-Offに。
1974年8月にカナダのキャンプ・フォーチュンでのコンサート録音で1991年にリリースされた音源。この手で一番、気になる「音」ですが、歴としたレーベル・Milestoneなので良好と、また”One for Helen”、”So What”、そしてタイトルとなった”Blue in Green”が聴き物で内容も良い、との街の噂を得ていた。
1974年と言えば、前年に初来日し東京でコンサート録音、年初めに”Village Vanguard”でのライブ録音”SINCE WE MET”、そしてMPS盤と好調を維持していた時期なので、本作も破綻なく安定したプレイを披露している。
ただ、このメンバーでの慣れ、マンネリ感がどこそこ否定できないのも事実。しかもゴメスのbがラフに録られ、中でも”Very Early”での長目のアルコ・ソロはちょっと勘弁して欲しいレベルですね。
聴き物と言われる”So What”、”Blue In Green”もオリジナルのイメージが強すぎるのか?、トリオではもっとアレンジを捻らないとインパクトが弱まります。
平均点はクリアしているけど、期待はもっと大きかった。
なお、カヴァのドローイングはあの歌手、トニー・ベネットが描いたものです。ベネットは画家としても一流でAntonio Benedettoの名で知られているそうです。
翌、1975年に共演作”The Tony Bennett-Bill Evans Album”をFantasyに録音している。
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