尽くさぬうちに万策尽きる、尽きたことにしてあきらめる。
底の抜けた原子炉の、底だけは何とかふさごうと、コンクリートで固めていく案が出されていたという。
そんなやりかたでは1年もかかるからダメとはねつけられ、底抜けのままで1年経過。
ダメと言ってしまった方法は、もう採り上げるわけにいかないという、意固地かプライドがじゃまをする。
実際にはありもしない霞の向こうにちらつく精神的障壁をじゃまものに仕立てておけば、都合よく一皮だけの万策は尽きる。
サルでもラッキョウをむくときは、どこまでもむくというたとえがあった。
もう一皮ぐらい、むいてみる気はないのか。
何をどうしているのか、それが報らされずに、安全談義だけが右往左往、セツメイセキニンという言葉もメルトダウンか。