車を自分で使わなくなってから、ガソリンの価格を気にする機会が減った。
それでもスタンドの前を通り、大きな文字で出ている値段を見ると、え、と思う。
ガソリンの値札は、街を歩いて見かけるどの値札よりも大きい。
さあどうだ、これでも買わずにはいられないだろうと、立て看板がふんぞり返っているように見える。
精製前の原油価格には世界中に幅をきかしている指標があった。
WTI(West Texas Intermediate)と呼ばれる、テキサス州西部からニューメキシコ州南東部にかけて産出される原油だが、これが世界の原油シェアのわずか1%程度に過ぎないのに。
WTIは、低硫黄の軽質油、少数の力にものを言わせ、価格が高いとされていたが、アメリカの景気や供給過剰のおかげで、ほかの産地の原油より安くなってしまった。
航空会社や石油製品会社は、もはやWTIを参考にしていないという話もあり、他の産油国で原油指標にWTIを使わないと決めたところもあるという。
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_136236_69448_3
ブラジルも産油国に加わった。これからどうなっていくのか。
インターミディエイトという名が、実体にふさわしいものになっていきそうな気がするが、どうだろうか。