自然は一度に襲い掛かってくる。
大きなエネルギーをもっているが、そのエネルギーを集めるのは容易なことではない。
風力や太陽光にしても、人間に都合のよい供給はしてくれない。
潮の流れは風よりも安定しているという。
風などよりずっと強力で頼りになりそうだが、1000キロワットの発電にはタービンの直径18メートル、装置1基に1辺20メートルの正方形の広さが必要。
今の大型発電機100万キロワット1台分に相当する電力を得るには延々2キロ、千鳥に並べても1キロ。
こんな邪魔物が出来たら潮の流れも大きく変わってしまうのではないか。
大きな流れを変えないためには、ポツン、ポツンと置くしかなかろう。
置いた装置は繋がなければ電気を取り込めない。
気が遠くなりそう。
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海流のなかの島々 上 (新潮文庫 ヘ 2-8) |
沼澤 洽治 | |
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海流のなかの島々 (下巻) (新潮文庫) |
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