交錯した地下鉄運行を総合管理しているところがある。
列車運行プログラムによって、定常運転中は見事な働きをみせているが、何かことが起きれば当然プログラムどおりにいかない。
異常時のダイヤ組み換えには、スジ屋と呼ばれる専門技能者の出番、ダイヤが紙に定規と鉛筆で書き込まれる。
そのときスジ屋の頭はコンピューターのような働きをしている。
昔のように系統が単純ではないから、スジ屋という呼び名はもはや適切でないかもしれない。スジ屋というよりアミ屋ではないかと思う。
異常時の条件は多種多様だから、一度に簡単にはいかないにしても、逐次コンピューター・プログラムを整備していく方法を考えているだろうか。
スジ屋に故障があったとき、お手上げではすまないのだから。
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川辺 謙一 | |
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