切削加工の誤差を巧く収めるすり合わせという技能がある。
ぴたっと合わないところを、ごくわずか削り取って、合うようにする。
削り取るよりこすり取ると言ったほうがよいかもしれない。
手をかけ腕を振るえばよい製品ができる。
それはごくわずかのものを高価に買い上げてもらえるときにしか通用しない。
悪いことではないが、伝授が難しく、その技能は伸びしろもごくわずかでしかない。
すり合わせは文化だからだいじにしようという人もいる。
それも悪い考えではないが、文化というよりは、ある場合にそれにとらわれれば症候群に近くなりそうである。
加工したものが、組み立て現場で手を加えずにぴたっと合うのが最もよい。
こすって合わせる余地を頼っていては、加工技術から甘さが抜けていかないだろう。
難加工技術展
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