昨日のニュースで、ふと目にとまった見出しがあります。
「辛口産経樽熟成ワイン 限定890本で発売」
はじめの4文字で、その社の記事の性格をほのかにあらわし、それに続く文字列は、報道のこととは次元の違う飲料名、読者になんじゃこれと思わせ目を引こうという、商魂をわざわざ見え見えにした名付け方です。
これを見ても悪い気もせず嫌な気分にもならないのが、おもしろいところです。
「隠された事実を粘り強く明らかにする姿勢を貫き続ける」と言いながら、なかったことも事実に化けさせ、明らかにするのは都合のよい部分だけという、権勢を誇ってきた他の某社のやり口とは、次元の異なるお見事な手法と言えます。
それにしても、限定890本というのはどういう数なのでしょうか。
出来栄えがハグレでなければよいなと、地口あたまが回りはじめます。