採点、汚点はつけられるもの、初めからあるものではありません。
採点はそれを望まれてつけますが、汚点は元来つけることを望まれないものです。
汚点は、見つければきれいにしたい、拭い去りたいと思うのが、普通の人間の感覚でしょう。
ところが、何かにつけて汚点をつけたがる人の集まりもあります。
人間社会全体に汚点を残していくことを、まるで責務のように思い込んでいる始末の悪い人たちがそれです。
その困った集団は、政党、報道人、教員の仕事の場でうごめいています。
自分たちがわざわざ汚れをつくって何度も繰り返し塗りたくった見せかけの汚点を、世界に向けて広げようと懸命になるそのさまは、狂気の沙汰としか思えません。
ねらいをつけた誰かの顔に塗りつけたつもりの汚れは、自分の顔を汚していることに、汚点制作集団の亡者たちは気づくことがないようです。