幕内の土俵入りのとき、力士が紹介されるごとに湧き上がる歓声は、人気を推し量るなまのデータになります。
(わき道)データというカナ言葉を、かな漢字の言葉に入れ替えたかったのですが、見つかりません。
不思議なのは、列の最後の大関が紹介されるとき、例外なく歓声が大きくなることです。
その場所では、人気がそれほど高まってなくても、このときの歓声だけは大きく放送されます。
ここまで書いたとき、放送音声は音量調整ができるのだったということに気付きました。
TV放送の音量調整が、実際にどう行われているかは知りませんが、雰囲気づくりの制御もできるでしょう。
音量調整を巧みに使えば、力士の人気を作り上げることもできそうです。
人気が売り物の行事の放送ならば、人気を煽る操作も有効な手法になります。
この人気操作が、政治の場に持ち込まれたときにはどうなるでしょうか。
ある筋から操られる報道機関が、一個人に狙いをつけて、何がなんでも人気を落とすことに腐心したとき、報道の自由が逆用されて、最悪の事態を招き入れることにもなりかねません。
TVの前でうっかり拍手などしてはいられないのです。