ものごとが新しいかどうか、それには物質としての新しさと、考えられたことの新しさという、異なる次元の見方ができます。
物質としての新しさには、模造の能力がものをいいます。
考えの新しさは、創造の力です。
月の裏側に無人機が着陸できたと報じられました。
そこがどうなっているかはとうの昔に数え切れないほど多くの人が考えていたことで、新しい考えではありません。
その場所まで行く方法も、着陸の方法も、これまでの技術の積み重ねで、これも新しいことではありません。
月の裏側への着陸の意義は、その場所から何ができるか何をするか、すべて未来に向けて考えを伸ばしていくことがらの新しさがだいじなところです。
ただ、新旧と正邪はまた別次元ですから、月の裏側からの企みが、地球全体に不幸を招くことであるならば、その新しさは望んではならないものになるでしょう。