途上国と呼ばれる国があります。
Wikipedia では開発途上国の別称、大辞林 第三版では発展途上国の略とされています。
開発途上と発展途上では、同じ国を呼ぶにしても意味が大きく違います。
開発は他力が主、発展は自力が主という違いです。
開発は、もともとその国にいた人々がどうなろうとお構いなしに、他国の意思によって進められることもあります。
発展は、その国の人が望み、その国の人の力で進められなければ、そう呼びにくいでしょう。
経済援助という名の資金注入があってもなくてもそれなりにできる発展と、見返りが目的の開発とでは、全く意味が違います。
意味の違う言葉を、使う側の都合次第で置き換えるのは、欧文和訳の、あまりたちのよくない便法のように思います。