ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

いよいよ発売されました

2009年07月24日 | 業界
<イオンとセブン&アイ、PBの「第三のビール」発売>
日本経済新聞  http://www.nikkei.co.jp/ 2009年7月24日

 イオンとセブン&アイ・ホールディングスは24日、サントリー酒類と共同開発したプライベートブランド(PB=自主企画)の第三のビールをそれぞれ発売した。イオンは「ジャスコ」など全国約3700店、セブン&アイは「イトーヨーカ堂」など約1万2000店で売る。価格競争の激しい同分野で、国内大手ビールメーカーのつくるPBは初めて。販売競争の激化は必至だ。

 商品名はイオンが「麦の薫り」、セブン&アイは「ザ ブリュー」。イオンはスーパーで1本100円、セブン&アイはコンビニエンスストアで同123円で販売する。 第三のビールは、原料のちがいでビールや発泡酒よりも税率が低いビール風のアルコール飲料。

 ヨーカ堂は「お試し価格」として6缶パック600円で売り、8月末からは同628円にする。木場店(東京・江東)に来た40代の男性は「安いのでとにかく買ってみた。サントリーがつくった安心感もある」と話した。
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製造がいずれもサントリー社ということだけでなく、発売のマスコミ発表から発売日までライバルを意識したのか示し合わせたのか、全く同じでした。(笑)

但し、値段が微妙に違い、トップバリュの方がバラ売りで安い価格設定になっています。この違いはどこからくるのでしょう。業界外の方には素朴な疑問ですね。

オヤジも今日の午後、敵情視察ではありませんがいくつかのお店を回ってみました。
それぞれ流通グループの威信をかけた大々的な陳列で、マスコミも取り上げますから、商品に手を伸ばされたり、それ目当てに商品を探されているお客様にも遭遇しました。これからお盆に向けて、オヤジの立場からは最盛期に最大の脅威になるかもしれません。

とはいえ、グループ内の企業や業態によって、その陳列量・アピールともバラツキが目立つ印象を持ちました。
店によっては意外なほどに大変慎ましい陳列のお店もありました。

いずれにしても決めるのは飲んでいただくお客様です。

確かに「安い」ことはお客様にとって大きな価値ですし魅力でもありますが、酒にとってそれが一番の価値ではないことは、実績が証明しています。
ココがオヤジも踏ん張りどころです。
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ぶったまげましたわ

2009年07月13日 | 業界
キリンHDとサントリーHDの経営統合交渉、朝刊の見出しを見てオヤジもぶったまげましたわ。
人に訊かれたって、こっちが訊きたいくらい。
都議選での自民党の大敗が無ければ、もっと大きいニュースになっていたかもしれません。
経営者の考える器は、オヤジのような凡庸な中間管理職にはとても発想できるものではありません。

そう言いながら、落ち着いて考えてみれば、これが実現したら規模で見れば凄いことです。
一気にグローバルな競争で互角に戦える規模になります。
そのためのハードルはいくつもあると思いますが、トップ同士がそうありたいという気持ちが強ければ実現するに違いありません。

まあ、会社の社風、社員の気質は、当事者であるオヤジから見ても水と油ほどの違いだと感じますが、ひょっとするとその方がシナジーが際立つのかもしれません。
いずれにしても、今はまだ競合するトンデモナイ「敵」であります。とにかく負けるわけにはいきません。

同じくぶったまげたと言えば、総理自らの7月21日衆議院解散、8月30日投票の総選挙の予告。
号外まで出ましたが、これに呼応してまた自民党内でブーイングの嵐。
どこまでリーダーシップを無くしてしまったんでしょう。

今は総理がマスコミに語る一言一言が白々しく、片意地張った強がりにしか聞えません。

素朴な印象はやはり真剣さを感じないところ。
経験を積んだ老獪さというよりも、変に自信ありそうだけど実はカッコつけてるだけで中味が無いって感じです。
偏見かもしれませんけど、同感って人が結構多いのでは。。。
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ご愛飲ありがとうございます。

2009年07月10日 | 業界
<キリン、3年ぶり首位 09年上半期 第3のビール好調>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年7月10日

 09年上半期(1~6月)のビール系飲料(発泡酒、第3のビール含む)の市場占有率(シェア)は、キリンビールがアサヒビールを抜いて、3年ぶりに首位に立った。割安な第3のビールを強化してきたキリンが、消費者の節約志向をつかんだ。全体の出荷量は前年同期より0.2%増えたが、過去2番目に低い水準にとどまった。

 シェアで37.4%を獲得したキリンは第3のビールに加え、3月に全面刷新したビール「一番搾り」も好調で前年を上回った。8年連続で年間トップのアサヒは主力のビールで苦戦し、36.8%。2社の差はわずか0.6ポイントで、出荷量でみれば夏場の両社の1日分ほどの開きだ。激しい競争が続いており、年間首位をどちらがとるか予断を許さない。

 サントリー酒類は、第3のビールと高級ビールがともに2けた伸びて12.7%。サッポロビールはエビス以外の唯一の新商品で第3のビール「冷製サッポロ」が予想を下回り、12.0%で、逆転は果たせなかった。

 上半期の総出荷量は、約27億5千万リットル。各社が値上げに踏み切った影響で過去最低となった前年とほぼ並んだ。ジャンルごとのシェアはビールが49.1%と、半期ベースでは初めて5割を割り込んだ。発泡酒も21.8%と前年から減らしたが、第3のビールだけが大きく伸びて29.1%だった。(内山修)
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毎度のことですが、この業界ぐらい定期的にシェア状況を大々的に報道していただける恵まれた(?)業界はないと思います。
世の中にそれだけ関心を持っていただいているということは、大変に幸せなことです。しかも今回はオヤジにとっては嬉しい結果、かつ飲んでいただいたお客様への感謝の報ということでますますありがたいことです。

但し、これは一方で勝った負けたがクローズアップされて、個々の企業がどんな努力をしているのかとは違うところで企業のイメージを持たれてしまうリスクも持っています。

加えて、国内のビール類の市場は年々微減傾向が続いています。
ビール類に限らず、ホントにお酒を飲む方、お酒を飲む量が減っています。それだけでなく、今回は業界全体で微増だったとはいえ、結局単価の安いお酒に急激に流れていますので、必ずしも諸手を挙げて喜べることではありません。

萎む市場でのパイの奪い合いで一喜一憂している場合ではないというのが、ギョーカイ人の立場からの率直な感想であります。
とはいえ、これからいよいよビールの最盛期。ご愛飲の程よろしくお願いします。
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ついに・・・

2009年06月29日 | 業界
<第3のビールでPB商品登場>
NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/ 2009年6月29日

 大手流通グループの「イオン」と「セブン&アイ・ホールディングス」は、消費者の節約志向に対応するため、国内の大手ビールメーカーに製造を委託して、来月から、「第3のビール」のプライベートブランド商品の販売に相次いで乗り出すことになり、この分野の価格競争に、一段と拍車がかかることになりそうです。

 イオンとセブン&アイは、いずれもビール業界3位の「サントリー」に製造を委託して、来月からそれぞれ「第3のビール」のプライベートブランド商品を傘下の全国のスーパーやコンビニなどで発売します。
 価格は350ミリリットル缶で、1本当たり、イオンとセブン&アイのスーパーは100円、セブンーイレブンは123円と、それぞれ大手ビールメーカーの同じ種類の商品より10パーセントから20パーセントほど安く販売するとしています。
 大手流通グループが、国内の大手ビールメーカーと組んでビール系飲料のプライベートブランド商品を販売するのは、今回が初めてとなります。
 ビールに比べて価格が安い第3のビールは、消費者の節約志向の高まりで販売が伸びているため、ビールメーカー各社が相次いで新商品を投入していますが、今回、大手流通グループ2社がプライベートブランド商品の販売に乗り出すことで、価格競争に一段と拍車がかかることになりそうです。
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帰宅して晩飯を食べながらテレビを視ていて、このニュースが流れました。
ギョーカイでは久しくクスぶっていた情報ですが、ついに現実となりましたか。

もっと安く・・・を期待した消費者もいたかもしれません。
でも、どんなに安くしてもマカラナイ酒税が含まれていますから、123円で売ろうと100円で売ろうと、350ml缶1本当たり国が持っていく税金はザックリ3分の1、金額は全く同じです。

ちなみにこのスーパーとコンビニの価格差23円は誰の懐に入るんでしょ?
素朴な疑問ですね。だってプライベートブランドは無駄を省いて消費者に安さを還元するんですから、セブンイレブンの方がコストが23円高いということ?
ギョーカイ外の方なら尚更、素朴な疑問です。

今後の業界に行方は・・・
オヤジには正直判りません。
でも、ナショナルブランドを担ぐ立場としては、高い安いだけの尺度で判断されるような業界にしてはならないし、簡単にこの競合に負けるワケにはいきません。
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レジ袋

2009年02月25日 | 業界
今日、ふとその気になって、とある小売業大手のお店でワインを買いました。

「ご家庭用ですか? 袋はお持ちですか? シールでよろしいですか? 袋は5円でお買い上げいただくことになりますが・・・」

500円ちょっとのワインを入れるためだけの袋にさらに5円を払う気はしないので、バックラベルにシールだけ貼ってもらい、裸のボトルのまま持って帰りました。

レジ袋の有料化が進んでいるんですな。
ゴミを減らすため、環境に優しいための買物袋持参運動だそうです。
勿論、レジ袋の節約だけで地球環境に影響が出るわけではありません。減らそうという姿勢の象徴的な運動だそうですよ。

でも、商売としてはいかがなもんでしょうね。
なんか裸のボトルを持ち歩きながら、とても不愉快な気分になりました。
5円をケチる方がおかしいんでしょうか。

なんで買い物したものを持ち帰るために袋をまた買わなければいけないのか、「環境保護のためです。」でお客様は本当に納得しているんでしょうか。
例えばケーキ屋さんで環境のためですからとケーキを裸のままで持って帰ってくださいって言われて、ハイそうですかと納得するでしょうか。
それとこれとは何も違いません。お客様が買った商品をどう持ち帰っていただくかという視点では何も変わらないと思います。

理屈が巧みにすり替えられています。
環境のことを考えるなら、レジ袋を使わせないのではなく環境に優しいレジ袋を開発して使用する方が余程商売としては道理が通っています。
もしくは、袋を使わない人には袋代の値段を引く方が筋だと思います。

「環境」はとてもタイムリーなキーワードには違いありません。
でも、もっと冷静に、客観的に、そして科学的に様々な観点から考えないと、環境のためとやっていることが実は何も役に立っていなかったり、却って環境に負荷をかけていることにもなりかねないと思います。

何より「環境」を振りかざしてお客様に負担を求めるのは商売の道理を履き違えているように思えてなりません。
ま、オヤジがただセコイだけと言われてしまえばそれまでですけど。。。
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安いことは大事だけど・・・

2009年02月24日 | 業界
価格が安いことは大事です。
価格だけで動く人たちがいることも事実です。
でも価格だけが決め手でないことも自らが生活者の立場として考えるとこれまた事実です。

結局は価格と中身のバランスで、単純な高い安いではなく、お得感があるかどうかなんだと思うのですが、小売の立場の方は単純に安くしたがりますね・・・
一番判り易い指標だからでしょうか。

これで商売として製販各層が健全に回っているなら、それはそれで素晴らしいことですが、どこかに健全でない皺寄せが強いられているように思えてなりません。

<カップめん68円 イオンが独自商品1700品値下げ>
朝日新聞 http://www.asahi.com/ 2009年2月24日

 小売り大手のイオンは24日、約5千品目ある独自企画(PB)商品のうち「トップバリュ」ブランド1700品目を、8月末までに10~30%値下げすると発表した。「価格切り下げは小売業の使命」として、安さを前面に打ち出し、売り上げ増をめざす。

 さらに、トップバリュより2~3割ほど安いPB「ベストプライス」にも、新たに500品目を入れる。カップめんはトップバリュで税込み88円で売っているが、ベストプライスは具材とスープを一緒の袋に入れて包装材費を削り、68円で発売。98円の食パン6枚切りは小麦粉の調達先を集約し、88円に引き下げる。

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食の安全価格

2008年12月01日 | 業界
生活防衛や消費者応援、そして昨今は円高差益還元の名のもとに、小売りでますます売価の凍結宣言やさらに引き下げのアピールが盛んに行われています。
今日もとある量販店で買った豆腐は一丁53円でした。

しかし、これで製造者はしっかりとした原材料を使って品質を保ち商売として成り立つかというと甚だ疑問です。
同じメーカーの立場としてその安い商品を買っていながら言うのはなんですが、その安さ自体にちょっと不安になります。

昨年来、産地偽装や偽装表示といった問題が出る度に食の安全が問題になります。
でも、表示通りにやったら同じ値段では商売としてまともには合わないから不正に手を染めてしまった一面はあると思います。
だからといって決して許されることではありませんが、現実に今の安い値段は製販どこかで無理をして面はあります。
それが力関係から言っても、往々にして中小規模のメーカーにそのしわ寄せが来ているのが事実でしょう。

その一方で切迫感は進歩を呼びますから、一定のコストダウン圧力があることは必要です。ただ、現実の環境を踏まえてその度合いを計らないとまともな商売が成立しないレベルになっては意味がありません。
消費者は我儘です。だからといって何でも消費者が求めるからだけの理由で商売を進めることは必ずしも良い結果に結びつかないと思います。
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酒は文化

2008年07月01日 | 業界
今日は九州の酒蔵の方とごいっしょしました。

オヤジの上司の旧知の間柄ということで、商売の関係で来札されていたので、ちょっとした商売のとっかかりのお手伝いをさせていただき、夜も折角の北海道で前夜は海の幸ということだったので、今日はジンギスカンでした。

日本酒と焼酎を造っている酒蔵ですが、そこの役員の方がオヤジと何と同じ歳の熱い方で、昨今の日本酒の沈滞と、一方で本格焼酎と言われる乙類のウワサ先行で一部の銘柄だけが異常にレア感からプレミア価格になることについて、憂慮とそれらのお酒にかける情熱を酒の勢いそのままに熱く熱く語ってくださいました。

商売は商売として大事。でも、「酒は文化」という自負を常に持ちながら商売しないとダメだというお考えにはオヤジも至極納得でした。

2軒目は酒蔵の方ということで、我が友人の酒房へご案内しました。既に大分メートルが上がっていたので酒談議はイマイチ噛み合っていない印象でした。
我が友人にはちょっと有難迷惑だったかも。。。
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価格戦略

2008年04月09日 | 業界
競合社で1社だけ缶製品の値上げを表明していなかった会社が9月からの価格改定を発表しました。なかなか絶妙なタイミングです。

このお会社、ビールの最盛期に向けて現在目一杯オヤジの会社を含めた競合社との価格差で販促をしかけてきています。
最盛期のヤマであるお盆の後、例年お盆を境にビール類の売上はガクっと落ちるのですが、そこも価格改定前の仮需で稼いで9月までに年間の売上の大勢を固めてしまおうとしているのでしょう。

ビールカテゴリへの参入以来の悲願である大手4社中の最下位脱出もかなり現実味を帯びています。

今回の価格改定は既に改定済みの3社も改定時期は一ヶ月ずつずれる五月雨式、店頭の価格もバラツキが見られるようになってきています。
酒税が絡み、様々な許認可が絡んて競争が激しい割りに横並びだった業界にも、ついに価格戦略が入り込み、言わば普通の業界になってきたとも言えます。
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値上げは避けたいけれど・・・

2008年04月03日 | 業界
食品の値上げラッシュのニュースが年度替りの週初めには駆け巡りましたが、3日目ともなるとそれほどの話題にもなりません。

でも、メーカー、卸、小売の間でのせめぎ合いはまだまだ落ち着いているわけではありません。
モノによって小売での店頭価格が上がっているものと上がっていないものがあります。また小売企業によっても上がっているものと上がっていないものがあり、上げ幅も決して揃っていません。

企業努力、企業体力、そして企業政策にも差や違いがありますから当たり前のことなんですが、力関係の中で一方がムリに強いられているものがあれば、それは是正されなければシクミを壊すことになりかねません。

消費者のことを考えれば店頭価格はできるだけ維持したいのは、実は小売企業だけが望んでいるわけではありません。メーカーだって思いは同じだし、そのためのコストダウン努力はそれこそ空の雑巾を絞る時代です。
それでもコストアップを吸収できない、品質を担保できない、シクミを維持できない、そもそもビジネスとして成り立たなくなるから価格改定に踏み切っているのです。

内容の精査は必要ですが、どこかが正義感ぶって突っ張る話しでは無いと思います。
お上も便乗値上げを監視するだけでなく、故ある値上げの無理強い阻止にも監視をしてもらいたいもんです。
オヤジ、思いっきりメーカーの人間としての思いでした。
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もしや・・・が、やっぱり・・・に

2007年12月21日 | 業界
3連休前の週末の夜だというのに、ここのところハードな飲み会が続いてグロッキー気味のオヤジはおとなしく家路につきました。
明日はオーケストラの忘年会が控えているし・・・

昨日の記事の続きになりますが、「もしや・・・」が「やっぱり・・・」になりました。4番手企業は壜や樽のビールは4月から価格改定するけど、缶ビール6月まで価格改定しない方針と報道されました。

缶ビールはまだ企業努力の余地があるそうです。
なかなか消費者ウケするやり方です。食品メーカーが次々と価格改定を表明する中では、さぞお客様には好感をもって迎えられるでしょう。
この企業が語る企業努力の余地について、業界人にはお客様への映り方とは別の映り方なのですが、これも一つの広報戦略とすれば敵ながらアッパレであります。

価格上昇によるお客様離れを懸念する小売企業の皆様からの抵抗・反発も予想されるなんて新聞は無責任に書いたりしておりますが、原材料高、燃料費高、円安はまぎれもない事実でありまして、その責任を国も含めてどこかだけに押し付けて、シクミを壊さずに乗り切れるものなのか、そんな切迫感のある局面だと思います。

働く人も一歩職場から離れれば生活者。お金の流れはそこで密接につながっているのであって、どこかだけがエエカッコすることは決して全体のためにならないと思います。
苦しい選択ですが、みんなで負担しながら皆で良い方向に向けて取り組むことが求められていると感じます。
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五月雨式価格改定

2007年12月20日 | 業界
オヤジの業界で3番手の会社が価格改定を発表しました。
改定時期がオヤジの会社の競合から1カ月後、オヤジの会社の改定時期からだと2ヶ月後になります。
まさに五月雨式。本当にこの業界の横並び体制は崩れました。

もうビール類の値段はカテゴリ毎の価格差だけではなく、同じカテゴリ内でもメーカー、ブランドによって異なる時代に入るワケです。
これで4番手がオヤジが「もしや・・・」と考えたように価格改定を見送れば、それに拍車がかかることは間違いありません。

恐らくケース単位だと100円以上の売価差が常時つくようになるでしょう。
もし、お客様が価格だけを判断基準にするのなら、業界内シェアの構造は劇的に変わる可能性も否定できません。

でも実は、現状でもメーカーによって、あるいはお店によってそれくらいの売価差はついています。値引きに関わる販売促進費の差に起因していると言ってもよいでしょう。
そこで必ずしも一番安い商品が買われているワケではありません。

ビール類は価格も含めた様々な情報の総合体の比較で優位なものが買われているとしたら、売価差に起因する様々な情報が売価以上に重要な要素になってくるに違いありません。
いずれにしても戦いは厳しくなりますが、面白くなりそうです。
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顧客の声に振り回される

2007年09月10日 | 業界
日経ビジネスの今週号の特集が「ヒット作りの決意、顧客を裏切る」とあり、反面の事例として「顧客の声に振り回される」いくつかの業界の一つとして「多様化のワナ」としてビール業界の新商品投入ラッシュにお客様は食傷気味で需要拡大に繋がっていないことが取り上げられてました。

耳の痛いハナシです。
各社がお客様の多様な嗜好に応えるという大義名分で新商品を投入してきます。
それぞれの考え方、思惑はあるでしょうが、結果として店頭では次から次へと新商品が投入されますが、あまりに多過ぎてお客様に商品特性の違いが認知されない、増してや「売れる」ビール類の味は結局どれも似たり寄ったりになってしまうので、迷った末に買って飲んでもますます何が新しいのか判らないということが起きているのだと思います。

いやいや、オヤジのところだけは違うぞ、ちゃんとお客様の声に基づいて今までとは異なる特徴や価値がある商品を提案している!と叫びたいところですが、最後の判断はお客様ですから、今のマーケットの状態から言えば、お客様の声に振り回されていると分析されても真っ向からは反論できません。

9月に入ってもなかなか厳しい商戦が続いています。
足元を見直して、もう一度年末に向けて体勢を整えなければなりません。
振り回されてはいけませんが、そうは言ってもお客様の声・視点は大切です。
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ハナ差

2007年07月11日 | 業界
昼前に今年上半期の酒類の課税移出数量(酒類にかかる酒税はメーカーの製造場所から出荷された数量に基づいて課税され、メーカーが国に納めるのです。)が発表され、ビール類においてオヤジの会社0.1%差で2番手となりました。

正直言って悔しいですね。
僅かな差であっても、それだけお客様からご支持を頂戴し切れなかったのですから、まだまだ課題山積、努力が求められているのだと思います。

ただ、逆に0.1%差でトップだったらうれしかったかというと、諸手を挙げてとはいかなかったでしょう。
お客様からのご支持をどれだけ頂戴できるか、競合との間では僅かな差ではなく、明らかな差にならなければ、競合との競争において本当に優位に立っているとはいえないからです。
競馬の写真判定じゃないんですから、ハナ差では本当に競合優位のお客様本位に徹し切れていないということです。

でも、新聞ネタとしては所謂デッドヒートの方がニュースバリューがあるんでしょうね。
まあ、こんなに節目毎に順位を記事化していただける業界なんてそうそうありません。注目していただけることに感謝しなくてはいけません。
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儲かる人が儲かるシクミ

2007年02月20日 | 業界
仕事で何処に行ってもまずは買収提案を受けた某競合社の話題から入ります。
野次馬的にはホントに面白い状況なのだと思います。

買収するぞと言っただけで某競合社の株価は上がり、買収提案をもちかけた投資ファンドはたとえ現状の持分を売っただけでも大儲けだそうです。
何ともオヤジには全くの無縁の話しであります。

いずれにしてもトータルのマーケットが縮小している国内ビール市場で闘っている中で12%強のシェアは魅力です。
ただ、それは今の会社とブランドで稼いでいるものであり、かつて20%あったところからジリジリ下がって今に至っている数字でもあります。

かつては1年で10%近くシェア変動したことがあるのも事実ですから、やり方を間違えると、金払ってシェアを買ったは良いけれど設備と人だけが残って肝心のシェアはどっか消えちゃった・・・なんてギャグも起こりかねないのであります。

少なくともエキサイティングな変化の中で、より飲んでいただくお客様にとって魅力的なカテゴリになって少しでも総需要が伸びれば、とてもハッピーなことだと思います。
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