日本語の乱れとか正しい日本語といった議論もかつてありましたが、言葉は生きもので時代とともにそこに生きる人ともに変わっていくものだと思います。
「微妙」について気配り表現と記者は述べていますが、オヤジには責任回避に映ります。
そう発言している人の本音を探ればきっと「微妙」ではありますが。(笑)
人とともに言葉が変わると言えば、身近なところでオヤジが大学時代に所属していたオーケストラの略称もオヤジの時代は「ワグネル」、同じ「ワグネル」の名称を戴く男性合唱団は「ドゥアコール」、そして女性合唱団は「モルコール」と呼んでいました。
が、今の世代はそれぞれ「ワグオケ」、「ワグダン」、「ワグジョ」と呼んでいることを数年前に後輩から聞いて驚きました。
さすがに「ワグネル」を刻んで「ワグ」としてしまうところ、ワタシ的には微妙です。(爆)
----------------------------------------------------------------------------
<【国語】「わたし的には」…増えた「ぼかし言葉」の使用頻度>
ヤフーニュース 毎日新聞配信 http://headlines.yahoo.co.jp/ 2015年9月17日
◇新しい「複合語」「省略語」の使われ方
「わたし的には」「良かったかな、みたいな」といった断定を避けた「ぼかし言葉」の使用頻度が15年前より増していることが、文化庁が17日公表した2014年度「国語に関する世論調査」で分かった。若い世代ほど使う傾向が強く、文化庁は「その場の雰囲気を壊さないように断定することを避ける風潮が若い世代にあるのではないか」とみている。
調査は、言葉への関心度や慣用句の理解度を調べる目的で、1995年度から毎年、全国の16歳以上の男女を対象に面接方式で調査している。
日常会話で耳にする言葉の使用の有無を聞いた。「ぼかし言葉」について「使うことがある」との回答は、「わたし的には」19.9%▽「~とか」17.7%▽「~かな、みたいな」17.5%。いずれも99年度より増え、中でも「わたし的には」は99年度(8.5%)の2倍超だった。
年代別でみると、「わたし的には」は10、20代とも40%台だが、年代が上がるとともに減り、60代、70歳以上はともに10%以下だった。
「やばい」を「とても素晴らしい」の意味で使うのは26.9%(04年度18.2%)、不快感を表す「うざい」は20.0%(同17.0%)だった。「やばい」を使うのは10代の91.5%に対し、70歳以上は5.1%だった。
いいか悪いか判断がつかない時の「微妙」は66.2%(同57.8%)で、文化庁が定着の「目安」としている50%を超えた。文化庁は「確定を避ける『気配り』の表現として浸透している」とみる。【三木陽介】
◇
国語に関する世論調査では毎回恒例の慣用句の理解度も調べた。
「枯れ木も山のにぎわい」(つまらないものでもないよりはまし、の意)を正しく理解していたのは37.6%なのに対し、「人が集まればにぎやかになる」との誤用は47.2%。04年度は正しく理解していた割合が高かったが、逆転した。文化庁は「日常的に使われなくなったことが要因ではないか」とみる。
年代で差が出たのは「おもむろに」(ゆっくりと、の意)。「不意に」と誤用していたのは10~40代でいずれも6~7割に上った。60代は2割強、70歳以上は1割未満だった。戦前は「徐に」と漢字表記される習慣があったが、戦後は学校で漢字表記を教えなくなった▽前後の文脈から意味をとらえにくい--などが要因に考えられるという。
文化庁はホームページ(http://www.bunka.go.jp/index.html)で、慣用句の正しい使い方や言葉の由来を動画で紹介する「ことば食堂へようこそ!」を公開している。
◇
複数の言葉を組み合わせた新しい「複合語」や「省略語」については、認知度は高かったものの使う人は限定的だった。
調べたのは、婚活▽イクメン▽女子力▽デパ地下▽大人買い▽クールビズ。「聞いたことがある」割合は、最も低い「大人買い」でも78.6%で、残りは90%前後と高かった。
ただ、「使うことがある」割合は最も高い「デパ地下」で49.7%にとどまり、「婚活」「イクメン」「女子力」は20%台だった。
「使う」割合を年代別でみると、「婚活」「イクメン」はともに30代が40%前後で最も高かった。環境省が05年度に打ち出した「クールビズ」は20~50代で50%台だったが、10代と70歳以上は20%台。「デパ地下」は関東と近畿で50%台だったが、東北、四国は30%台と地域差が出た。
文化庁の担当者は「日常的に使われる言葉として定着するのか、あるいは使われなくなるのか推移を見ていきたい」と話している。