昔、「我田引鉄」という言葉がありました。
鉄道が交通の主役だった頃、政治と鉄道のシガラミは大きなものがありました。
鉄道の主役度合いが時代の流れの中で軽くなってきたとはいえ、新幹線はまだまだベツモノのようです。
かつての国鉄の巨額の赤字はここにも原因がありました。
国鉄の頃は権力者が言うだけ言って、結局全ての費用は国鉄が出していましたから、商売にならないものも多数あって経営を圧迫したのです。
JRとして民営、分社化してからは、そうそう簡単にJRも首を縦には振りません。
それだけでなく、要望するなら建設費用も持てというやり方になりました。
それはそれで民営企業として当たり前、合理的だと思います。
一方で費用を持つ以上はと、一層要望を言ってくるのもまた道理です。
それでも「上越妙高駅」に全列車停車させろという新潟県知事の要求は無茶だと思います。
「あさま」という列車名称を残すことはまだしも「長野新幹線」という路線名を残すこともまた無理があります。
2年前に開業した九州新幹線も設置に無理があった駅について、利用客の流れで否応なしに浮き彫りになってきたように感じます。
要は地元のどんな要望も期待も利用するお客様がどうかということで判断しなければ、そのツケが必ずまた利用するお客様にかかってきます。
期待した割に利用客が伸びない責任は一体どこにあるのでしょう。
少なくとも利用しているお客様自身にはありません。
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<新幹線延伸後も「あさま」名称残して 長野知事、JR東に要望>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2013年7月31日
長野県の阿部守一知事らは31日、JR東日本本社(東京都渋谷区)を訪れ、2015年春に北陸新幹線が長野-金沢間で延伸開業後も、現在東京-長野(長野新幹線)を走っている「あさま」を列車名として残すよう要望書を提出した。
県によると「長野新幹線」の名称の使用や、新設の飯山駅を含めた県内の駅に止まる列車の本数増なども併せて要望。「長野県での利便性が低下しないようにしてほしい」としている。
北陸新幹線は1973年に整備計画が決まり、長野冬季五輪開幕前年の97年10月、長野新幹線として高崎-長野で先行開業した。15年春に延伸後は東京-金沢を最速約2時間半で結ぶ予定。
JR東日本、西日本は北陸新幹線の列車名を6月末まで募集。選考の上、今秋以降に公表する。
鉄道が交通の主役だった頃、政治と鉄道のシガラミは大きなものがありました。
鉄道の主役度合いが時代の流れの中で軽くなってきたとはいえ、新幹線はまだまだベツモノのようです。
かつての国鉄の巨額の赤字はここにも原因がありました。
国鉄の頃は権力者が言うだけ言って、結局全ての費用は国鉄が出していましたから、商売にならないものも多数あって経営を圧迫したのです。
JRとして民営、分社化してからは、そうそう簡単にJRも首を縦には振りません。
それだけでなく、要望するなら建設費用も持てというやり方になりました。
それはそれで民営企業として当たり前、合理的だと思います。
一方で費用を持つ以上はと、一層要望を言ってくるのもまた道理です。
それでも「上越妙高駅」に全列車停車させろという新潟県知事の要求は無茶だと思います。
「あさま」という列車名称を残すことはまだしも「長野新幹線」という路線名を残すこともまた無理があります。
2年前に開業した九州新幹線も設置に無理があった駅について、利用客の流れで否応なしに浮き彫りになってきたように感じます。
要は地元のどんな要望も期待も利用するお客様がどうかということで判断しなければ、そのツケが必ずまた利用するお客様にかかってきます。
期待した割に利用客が伸びない責任は一体どこにあるのでしょう。
少なくとも利用しているお客様自身にはありません。
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<新幹線延伸後も「あさま」名称残して 長野知事、JR東に要望>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2013年7月31日
長野県の阿部守一知事らは31日、JR東日本本社(東京都渋谷区)を訪れ、2015年春に北陸新幹線が長野-金沢間で延伸開業後も、現在東京-長野(長野新幹線)を走っている「あさま」を列車名として残すよう要望書を提出した。
県によると「長野新幹線」の名称の使用や、新設の飯山駅を含めた県内の駅に止まる列車の本数増なども併せて要望。「長野県での利便性が低下しないようにしてほしい」としている。
北陸新幹線は1973年に整備計画が決まり、長野冬季五輪開幕前年の97年10月、長野新幹線として高崎-長野で先行開業した。15年春に延伸後は東京-金沢を最速約2時間半で結ぶ予定。
JR東日本、西日本は北陸新幹線の列車名を6月末まで募集。選考の上、今秋以降に公表する。