そもそも税金で運営される図書館。
非営利といえども、赤字なら納税者がそれを負担しなければなりません。
ツタヤが運営して赤字が出なくなり、しかも図書館利用者へのサービスが向上するなら大いに結構なことです。
こういう時、公営だと安心で民間だと不安がある的な論調が聞かれがちですが、リスクは何も変わりませんし、信用に関わるだけに実績のある民間は余程センシティブだと思います。
利用者にポイントを付与することが営利ではといういちゃもんも全く的外れ。
むしろ十年一日の運営方法しかとらず、利用者減で赤字ばかり垂れ流している方が余程問題だと思います。
まあ、出版協会からすると図書館サービスが向上して利用者が増えると本屋で購入する人の数が減りますからね。
ただ世の中の大きな変化からすると枝葉末節なことだと思います。
むしろ本を読む人が増える可能性があるなら、将来のメリットに繋がるんじゃないでしょうか。
-------------------------------------------------------------------
<ツタヤ運営の市立図書館、情報流出懸念の声も>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2013年3月31日
佐賀県武雄市で4月1日、レンタルソフト店「TSUTAYA」を展開する企画会社「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC、東京都)による市図書館の運営がスタートする。
経費節減やサービス向上が目的。利用者にCCC提携店で使えるポイントを付与するシステムを巡っては、図書館の非営利性や個人情報保護の観点から問題視する声も上がったが、新システム導入に伴う手続きを済ませた利用者の9割以上は、ポイントが付く「Tカード」を選んでいる。
新装開館を2日後に控えた30日。利用者らは、天井まで届く大型の本棚が並び、コーヒーチェーン「スターバックス」のカウンターが登場した館内をのぞき込みながら、建物脇の特設コーナーに向かい、貸し出しカードの手続きを済ませていった。
このカードがCCCによる運営サービスの目玉だ。ポイントが付かないカードも選べるが、Tカードで自動貸出機から本を借りると、1日の利用につき3ポイント(3円分)が付き、コンビニなど提携店での支払いに充てることができる。
この日、Tカードで更新した市内の主婦(65)は「本を借りてポイントがたまるのが楽しみ」と話した。
だが、社団法人・日本書籍出版協会(東京)はTカードを問題視。「図書館の運営は非営利が原則で、ポイントの付与は営利に当たる疑いがある」と今月上旬、市に質問書を送付した。樋渡啓祐市長から「貸出機の利用で窓口業務の省力化に協力してくれた利用者へのサービス。利益誘導ではない」と回答があったが納得せず、「しばらく様子を見る」という。
個人情報や貸し出し履歴の扱いを懸念する声も上がった。市はCCCに提供する情報を会員番号と利用日時、ポイントに限定。氏名や住所、図書名は対象外とした。それでも日本図書館協会(東京)「図書館の自由」委員会の西河内靖泰委員長は「情報流出を防ぐため、館内で完結すべきだ」と企業への情報提供を疑問視する。
市図書館の利用登録者は約3万6000人。市によると、約3400人が4日から始まったカードの新規登録・更新手続きをし、うち95%はTカードを選択している。利用者からは「名前が情報提供の対象外なので心配していない」「CCCの情報管理を信用している」などの声が聞かれた。
樋渡市長は「個人情報の保護に手を尽くしたので、Tカードの導入を市民に支持していただいた結果だと思う。改善点があれば議論していきたい」と自信をみせる。
初めて公立図書館を運営するCCCも「個人情報を図書館運営以外の目的で利用することはない。会社のノウハウを生かし、地域へのサービスを充実させたい」と話している。(大野亮二)
非営利といえども、赤字なら納税者がそれを負担しなければなりません。
ツタヤが運営して赤字が出なくなり、しかも図書館利用者へのサービスが向上するなら大いに結構なことです。
こういう時、公営だと安心で民間だと不安がある的な論調が聞かれがちですが、リスクは何も変わりませんし、信用に関わるだけに実績のある民間は余程センシティブだと思います。
利用者にポイントを付与することが営利ではといういちゃもんも全く的外れ。
むしろ十年一日の運営方法しかとらず、利用者減で赤字ばかり垂れ流している方が余程問題だと思います。
まあ、出版協会からすると図書館サービスが向上して利用者が増えると本屋で購入する人の数が減りますからね。
ただ世の中の大きな変化からすると枝葉末節なことだと思います。
むしろ本を読む人が増える可能性があるなら、将来のメリットに繋がるんじゃないでしょうか。
-------------------------------------------------------------------
<ツタヤ運営の市立図書館、情報流出懸念の声も>
読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/ 2013年3月31日
佐賀県武雄市で4月1日、レンタルソフト店「TSUTAYA」を展開する企画会社「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(CCC、東京都)による市図書館の運営がスタートする。
経費節減やサービス向上が目的。利用者にCCC提携店で使えるポイントを付与するシステムを巡っては、図書館の非営利性や個人情報保護の観点から問題視する声も上がったが、新システム導入に伴う手続きを済ませた利用者の9割以上は、ポイントが付く「Tカード」を選んでいる。
新装開館を2日後に控えた30日。利用者らは、天井まで届く大型の本棚が並び、コーヒーチェーン「スターバックス」のカウンターが登場した館内をのぞき込みながら、建物脇の特設コーナーに向かい、貸し出しカードの手続きを済ませていった。
このカードがCCCによる運営サービスの目玉だ。ポイントが付かないカードも選べるが、Tカードで自動貸出機から本を借りると、1日の利用につき3ポイント(3円分)が付き、コンビニなど提携店での支払いに充てることができる。
この日、Tカードで更新した市内の主婦(65)は「本を借りてポイントがたまるのが楽しみ」と話した。
だが、社団法人・日本書籍出版協会(東京)はTカードを問題視。「図書館の運営は非営利が原則で、ポイントの付与は営利に当たる疑いがある」と今月上旬、市に質問書を送付した。樋渡啓祐市長から「貸出機の利用で窓口業務の省力化に協力してくれた利用者へのサービス。利益誘導ではない」と回答があったが納得せず、「しばらく様子を見る」という。
個人情報や貸し出し履歴の扱いを懸念する声も上がった。市はCCCに提供する情報を会員番号と利用日時、ポイントに限定。氏名や住所、図書名は対象外とした。それでも日本図書館協会(東京)「図書館の自由」委員会の西河内靖泰委員長は「情報流出を防ぐため、館内で完結すべきだ」と企業への情報提供を疑問視する。
市図書館の利用登録者は約3万6000人。市によると、約3400人が4日から始まったカードの新規登録・更新手続きをし、うち95%はTカードを選択している。利用者からは「名前が情報提供の対象外なので心配していない」「CCCの情報管理を信用している」などの声が聞かれた。
樋渡市長は「個人情報の保護に手を尽くしたので、Tカードの導入を市民に支持していただいた結果だと思う。改善点があれば議論していきたい」と自信をみせる。
初めて公立図書館を運営するCCCも「個人情報を図書館運営以外の目的で利用することはない。会社のノウハウを生かし、地域へのサービスを充実させたい」と話している。(大野亮二)