Sony α7RII 試写 ~その9 Zeissレンズ AF撮影、海撮り編~
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8 (正式名Sony Sonnar T* 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z )をもって、久しぶりに城ケ島へ海撮りに行きました。ここには、いつも陶芸につかう色と形を見つけに行くのです。
当方の陶芸のアイデアは必ず自然からもらいます。伊藤若冲は無論、ウイリアム・モリスから始まった、濱田 庄司(人間国宝)、河合寛治朗(人間国宝は拒否)、富本 憲吉(人間国宝)、近藤 悠三(人間国宝)と続く人達はいずれも自然を穴にあくほど見つめてデザインを作ってきたのです。これらの方々は決して人のデザインを参考にしない、自然から自分でデザインを掘り起こすのだと明言しています。しかし、これらの末裔たちはいつの間にか自然を見なくなり、人工的なものをかっこいいと思うようになりました。佐野研二郎氏の盗用疑惑に対して思うことは、かれらコマーシャル・デザイナーが自然からデザインと得ているとは思えません。とすると、人工物から発想を得ている。当方から言わせれば、もともと彼らのやっていることは、極論をすれば人工物を混ぜ合わせて、盗用に見せないプロフェッショナリティーにより出来上がっている業界とおもえるのです。彼らにとってたりまえのことをネット社会がノーとしてしまった。しかし、これは消費者自体が自然を見なくなって、人工物の混ぜ物しか理解できなくなっていることの裏返しなのです。コマーシャル・デザインというものはそういう、デザイナーと消費者のなれあいから出来上がった世界なのです。それは、それ、当方の世界とは違う世界で、とやかく言うつもりはありません。ただ、焼き物を作るときも、写真を撮る時も、展示した時にそれを見る一般の人の頭の中に占めている固定概念が強固な壁のように立ちはだかるのです。固定概念を打ち破れないのは自分の力が足りないからにはちがいないのですが、その壁はいつも強い恐怖であり、ストレスなのです。あるいは自分の中にある固定概念を恐ろしがっているのかもしれません。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
使うのは、波と貝の形と色です。 すでに波をテーマにした焼き物は5種類、貝をテーマにした焼き物は6種類作っています。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
撮影した絵のなかから、あちこち探して、そのほんの一部をトリミングして、使おうとする色と形を引き出すのです。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
波は持って帰れないので、写真のなかから、使える部分を探し出すのですが、貝は持って帰れるから、こういう貝の中から使えそうな形の壊れた貝を拾うのです。夢中になって探していると、自然の中に自分が溶け込んでしまって、そのままこの貝達にまじって貝殻になってしまおうかと思えてくるのです。かつて、京都御苑の中で写真を撮っていると、そのままその自然の中で、ぽくんと自分が消滅してしまいたい衝動に駆られるのでした。あたかも千年の歴史を経た都の亡霊たちが、おいでおいでをしているように。これと同じ感覚なのです。
次はZeissの広角レンズです。
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm(正式名Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z)
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
広角レンズは近づいて撮らなければ意味ありません。動くのが面倒な人には広角レンズは使えません。
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
試写ですから、感想を書かねばなりません。Zeissの色はこんなものでしょう。もう慣れてしまっているのか、まあ安心して見ていられるというか、可もなく不可もなくといおうか。Zeissはもうすこしドキッとする色が出るはずなのですが? 気になるのは、Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8は、手持ちAFで予想よりピントが甘い。以前、Sony α7Rの時よりピントがずれる。Sony α7Rの時は全てMFでピントを合わせていたので、波のようなピントをどこに合わせていいか分からない(表面なのか水底なのか)対象はMFの方が意図するところに厳しくピントを合わせることができるのです。今回は無理やりZeissレンズで、AFで撮るという縛りをいれたので、こんな感想となったのか? 誤解ないようにいうと、Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8はこれまでに一番多く展示会用写真を生み出してきたレンズなのです。
Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZAに関してももっとシビヤーにピントがきてもいいのにと思います。こちらは単焦点でなくズームであるために、そういう感想になってしまうのでしょうか?
Sony α7RIIは高画素数なので、いいきになって拡大してゆくので、レンズやピントのアラがはっきり見えてしまいます。画素がくずれてモザイクになるのが先か、レンズがくずれて、線がボヨボヨになるのが先かという見方になってしまうのです。
今日は、あのZeissの鳥肌が立つような解像を見ることが出来ませんでした。なぜなのでしょう。手持ちのせいか、AFのせいか、Sony-Zeissのせいか、 Sony α7RIIのせいか、なにか欲張ってSony α7RII期待しすぎなのか?
当方は、Zeissの力を完全に出し切るにはMF, 単焦点であるべきで、Sonyが無理やり、ZeissにAFだのズームだの要求しても、妥協の産物が出来上がるだけではないか。故にSony α7RIIの高画素数を完全に生かすことが出来ないのではないかとおもうのです。Sony α7RIIはどうしてもそういう厳しい世界を展開してしまうのです。
次回にオールドスタイルZeissレンズMFでの試写を行うので、それを見て判断しましょう。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8 (正式名Sony Sonnar T* 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z )をもって、久しぶりに城ケ島へ海撮りに行きました。ここには、いつも陶芸につかう色と形を見つけに行くのです。
当方の陶芸のアイデアは必ず自然からもらいます。伊藤若冲は無論、ウイリアム・モリスから始まった、濱田 庄司(人間国宝)、河合寛治朗(人間国宝は拒否)、富本 憲吉(人間国宝)、近藤 悠三(人間国宝)と続く人達はいずれも自然を穴にあくほど見つめてデザインを作ってきたのです。これらの方々は決して人のデザインを参考にしない、自然から自分でデザインを掘り起こすのだと明言しています。しかし、これらの末裔たちはいつの間にか自然を見なくなり、人工的なものをかっこいいと思うようになりました。佐野研二郎氏の盗用疑惑に対して思うことは、かれらコマーシャル・デザイナーが自然からデザインと得ているとは思えません。とすると、人工物から発想を得ている。当方から言わせれば、もともと彼らのやっていることは、極論をすれば人工物を混ぜ合わせて、盗用に見せないプロフェッショナリティーにより出来上がっている業界とおもえるのです。彼らにとってたりまえのことをネット社会がノーとしてしまった。しかし、これは消費者自体が自然を見なくなって、人工物の混ぜ物しか理解できなくなっていることの裏返しなのです。コマーシャル・デザインというものはそういう、デザイナーと消費者のなれあいから出来上がった世界なのです。それは、それ、当方の世界とは違う世界で、とやかく言うつもりはありません。ただ、焼き物を作るときも、写真を撮る時も、展示した時にそれを見る一般の人の頭の中に占めている固定概念が強固な壁のように立ちはだかるのです。固定概念を打ち破れないのは自分の力が足りないからにはちがいないのですが、その壁はいつも強い恐怖であり、ストレスなのです。あるいは自分の中にある固定概念を恐ろしがっているのかもしれません。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
使うのは、波と貝の形と色です。 すでに波をテーマにした焼き物は5種類、貝をテーマにした焼き物は6種類作っています。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
撮影した絵のなかから、あちこち探して、そのほんの一部をトリミングして、使おうとする色と形を引き出すのです。
Sony α7RII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
波は持って帰れないので、写真のなかから、使える部分を探し出すのですが、貝は持って帰れるから、こういう貝の中から使えそうな形の壊れた貝を拾うのです。夢中になって探していると、自然の中に自分が溶け込んでしまって、そのままこの貝達にまじって貝殻になってしまおうかと思えてくるのです。かつて、京都御苑の中で写真を撮っていると、そのままその自然の中で、ぽくんと自分が消滅してしまいたい衝動に駆られるのでした。あたかも千年の歴史を経た都の亡霊たちが、おいでおいでをしているように。これと同じ感覚なのです。
次はZeissの広角レンズです。
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm(正式名Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z)
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
広角レンズは近づいて撮らなければ意味ありません。動くのが面倒な人には広角レンズは使えません。
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm
試写ですから、感想を書かねばなりません。Zeissの色はこんなものでしょう。もう慣れてしまっているのか、まあ安心して見ていられるというか、可もなく不可もなくといおうか。Zeissはもうすこしドキッとする色が出るはずなのですが? 気になるのは、Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8は、手持ちAFで予想よりピントが甘い。以前、Sony α7Rの時よりピントがずれる。Sony α7Rの時は全てMFでピントを合わせていたので、波のようなピントをどこに合わせていいか分からない(表面なのか水底なのか)対象はMFの方が意図するところに厳しくピントを合わせることができるのです。今回は無理やりZeissレンズで、AFで撮るという縛りをいれたので、こんな感想となったのか? 誤解ないようにいうと、Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8はこれまでに一番多く展示会用写真を生み出してきたレンズなのです。
Sony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZAに関してももっとシビヤーにピントがきてもいいのにと思います。こちらは単焦点でなくズームであるために、そういう感想になってしまうのでしょうか?
Sony α7RIIは高画素数なので、いいきになって拡大してゆくので、レンズやピントのアラがはっきり見えてしまいます。画素がくずれてモザイクになるのが先か、レンズがくずれて、線がボヨボヨになるのが先かという見方になってしまうのです。
今日は、あのZeissの鳥肌が立つような解像を見ることが出来ませんでした。なぜなのでしょう。手持ちのせいか、AFのせいか、Sony-Zeissのせいか、 Sony α7RIIのせいか、なにか欲張ってSony α7RII期待しすぎなのか?
当方は、Zeissの力を完全に出し切るにはMF, 単焦点であるべきで、Sonyが無理やり、ZeissにAFだのズームだの要求しても、妥協の産物が出来上がるだけではないか。故にSony α7RIIの高画素数を完全に生かすことが出来ないのではないかとおもうのです。Sony α7RIIはどうしてもそういう厳しい世界を展開してしまうのです。
次回にオールドスタイルZeissレンズMFでの試写を行うので、それを見て判断しましょう。