京都の紅葉案内 2015
白金自然写真クラブの方が京都の紅葉を見に行くというので、かつての京都暮らし時代のブログから推薦コースを書きました。当方はいつも遅めに紅葉見物に出かけます。11月末から12月初旬です。どっとくる観光客が減った頃です。よって少々見ごろを過ぎた紅葉の写真かもしれません。紅葉は、静かに一年を振り返り、懐かしいこと、懐かしい人を思う為にあるのです。
プラン1 洛中・洛東コース
8時以前に出発がすがすがしい
三条大橋→鴨川ほとり歩く→丸太町通り(三条より1.5km) →御苑(南から北へ)(金、土曜は茶室、拾翠亭に入れる。月曜以外は閑院宮邸跡に入れる )約2km (念入りに手入れされた紅葉は少なく点在する被写体を探し回る感じとなるが、自然教育園同様に自然体の魅力。なにしろ天皇の本拠地、御所がある雰囲気が重要)→今出川通り→ バス (時間があれば、バスにのる前に出町ふたばで大人気マメ大福を買う)→上賀茂神社 山から冷気が下りてくるので数はすくないが真っ赤なモミジが魅力的 →(参道前のすぐきや六郎兵衛or御すぐき處京都なり田でスグキを買う)→ 興味あれば上賀茂紳家町を散策、西村家庭園などにはいる→ 参道前か賀茂川ほとりで昼食, たとえばサバ煮定食今井食堂、 神馬堂 、甘いもので一休みなら葵家やきもち総本舗 → 賀茂川ほとり歩く1.5km ただのんびりとこれが京都であると感じながらぶらぶら歩く サギやかもめ類が遊んでいる →(京都府立植物園)ここを入れるのは時間的、体力的に無理でしょう → 賀茂川にあきたら適当にタクシー → 真如堂 紅葉は有名だがそれほど人が多くない → 坂を下って、 哲学の道 ここからは観光地の人ごみが始まります→ 法然院、安楽寺等 小さなお寺に入ります。 疲れたらお茶するところは一杯ある。→ (永観堂)希望が多ければ入りましょう。有名だからきっと混んでいるでしょう、できればパスしたいが紅葉はきれいでしょう → 南禅寺 三門に上がってもわるくない (ここまで真如堂から2km) →タクシー又はバス→ 祇園・御茶屋のおばんざい料理 又は 先斗町・ハモ料理・よしみ又は 隠れ家・極楽とんぼ、ちょっと高いが先斗町らしいおばんざい居酒屋ますだ 先斗町のほうがベターでしょう。
おそらく少なくとも8km、20000歩の歩行となるでしょう。
京都御苑の大銀杏
京都御苑
上賀茂神社
上賀茂神社
真如堂
法然院
安楽寺
南禅寺
プラン2 洛南編
朝7時ころ出発
三条→ バス → 東福寺 紅葉人気No1 朝8時から10時くらいまでが勝負 時間があれば方丈の庭は必見 → 宇治 → 興聖寺 紅葉のトンネルが有名 → 宇治川沿いに天ヶ瀬ダムまでぶらぶらと歩く 片道 1.5km → (平等院)素晴らしいお寺ではあるが、紅葉はどうでしょうか? 参道で昼食 → 宇治 → 深草 → (石峰寺)伊藤若冲設計の石像群が圧巻。あいかわらず撮影禁止なら訪ねる意義が半減だが、トライしてみてはいかが → 清水五条 → (河合寛治朗記念館)月曜休館 16:30 までに入館 陶芸作品と全くユニークな彼の彫刻や調度品に唖然とする → 茶碗坂 やきもの店をぶらぶら、一服するところもいろいろ → (清水寺ライトアップ)定番ではあるが一度はトライしても悪くない → 祇園 お茶屋おばんざい料理にトライ
7km 15000歩くらいの旅
東福寺
東福寺
興聖寺
宇治川
石峰寺
石峰寺
プラン3 洛北編
7時出発
三条京阪 京阪電車 → 出町柳 (7;30、土日7:40) → バス 1時間 → 大原 三千院は呂川、津川に囲まれ、いずれも小さいが趣のある川。ところどころにビューポイントの表示があるので、小まめに行ってみる → 三千院 8:30 奥が深いので、充分時間をかける → 実光院 坊さんが窓枠を額として庭を見ろとかごちゃごちゃウザイことをいうのが面倒だが、行って損は無い → 寂光院 紅葉が綺麗なはず 往復2kmあるが → 大原 昼食、三千院の門前がいいか? → バス → 一乗寺付近でバス下車 → 詩仙堂 → 円光寺(金福寺は誤り) モミジが綺麗な穴場 → まだ元気と時間があったら、バスでそのまま南下 三条を過ぎて 東山、清蓮院門跡へ入る、ここはハイセンスのお庭、エネルギーがあるなら知恩院の迫力に触れて、 にぎやかな八坂神社をすぎて、白川・新橋界隈をうろついて、<いづう> の鯖寿司をちょっと食べてもいい → 中心地、四条河原町へ 錦市場でお買い物 → 先斗町の居酒屋<ますだ>へ、ここでお腹いっぱいにするとお金がかかるので、その前にちょこちょこ食べておいて、ここは飲むだけ。
8km 20000歩の旅
三千院は紅葉の写真が無いので、8月15日万灯会(まんとうえ)の写真を載せます。そのうち三千院の紅葉の写真に入れ替えます。
三千院
三千院
詩仙堂
円光寺
プラン4 洛西編
善峰寺は京都・西山・四国第20番札所ということで、山の上にありながら立派な、大きなお寺で、紅葉は有名です。十輪寺、金蔵寺は小さな山寺で、それが趣になっています。金蔵寺は紅葉の穴場として知られています。山の上だからモミジが赤い。花の寺、石の寺は大原野ウォーキングで皆が寄るそれなりのお寺。花の寺は結構、紅葉がある。
長岡京はもと遷都した都があったところで由緒ある地域、長岡天満宮が面影を残す。善峰寺から金蔵寺はほとんどヒトが通らない東海自然歩道。このコースは京都に住んでいる方も行ったことがないかもしれないディープな洛西です。靴などトレッキングシューズがベター、ウォーキングのスタイルが必要です。昼は善峰寺周辺で、夕食は特に食べるところもないので、京都に戻ります。こんな時は、気軽に三条の安居酒屋<伏見>がいいかも。
洛西編で心残りなのは、仁和寺です。紅葉でもサクラでも仁和寺、龍安寺(石庭)のコースは外せません。仁和寺は<宇多天皇は寛平9年(897年)に譲位、後に出家し仁和寺第1世 宇多(寛平)法皇となってから、皇室出身者が仁和寺の代々門跡(住職)を務め、平安〜鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保ちました>とあるように、皇室とのつながりが大変密なお寺です。御所は事あるごとに(天皇が代わったり、御成婚があったりしたとき)、内装や調度品をリニューする決りとなっており、価値ある調度品、場合によって建造物はお寺に流れます(代わりに資金をお寺より調達している)。仁和寺は現在の御所よりよっぽど価値ある絵画(例えば狩野派の絵)や調度品を保有していると思われます。それらに裏打ちされた落ち着きとセンスが仁和寺に流れています。
仁和寺、龍安寺コースは午前中一杯をかけることが望ましい。とすると上述の洛西ウォーキングコースに向かうなぞ不可能です。一般には嵐山に向かうのでしょうが、嵐山は当方の推薦すべきスポットが思い浮かびません(保津川下りとかトロッコ列車はいいと思いますが、この時期待ち時間が大変)。考えを変えて、この際、午後は西陣にいって、織成館、西陣織工芸美術館・松翠閣、西陣織会館の着物ショー(見る価値のあるのは無料の着物ショーだけ、会館自体はアジア系観光客向けお土産屋に堕落の一途をたどっています)、堀川通り一条の楽美術館などで、京都の伝統工芸に浸ってみるのもいいとおもいます。一条堀川といえば<とようけ屋山本>の豆腐をいっぱい買い込みたくなります(北野天満宮前にも出店があります)。
十輪寺
善峰寺
善峰寺
金蔵寺
勝持寺
仁和寺
龍安寺
プラン5 番外編 比叡山から坂本へ
比叡山延暦寺は驚くべきお寺です。① 延暦寺を開いた最澄は渡来人の流れをくむ。先祖は後漢からの渡来人で応神天皇の時代に日本に渡来した。最澄の出身地、近江国(大津)は渡来人系の人々が集まっていたと考えられる。② 日本を作った名だたる僧侶のほとんどが延暦寺の卒業生である。京都にくると、日本文化の根っこに存在する渡来人の力に驚くのである。あの日本やきもの心髄と思っている楽茶碗を生み出した長次郎の父は唐から来た渡来人である。等々、京都には渡来人から日本文化が生まれてゆく歴史がいたるところに転がっており、これは東京人が全く理解していない世界である。
延暦寺には直接バスで行った方が便利かもしれないが、八瀬ケーブルを使いましょう。朝9時ころから動いています。 八瀬の雰囲気を感じるのもわるくない。京都から30分の通勤圏内にこのような自然があることにびっくりして、ここから職場に通う人を羨ましく、京都を羨ましく思うのである。鴨川の源流、高野川が美しく、紅葉も美しい。紅葉時には光明寺瑠璃光院の一般公開があるかもしれない、ここによるのもいい(時間的には苦しい)。延暦寺は膨大であるが、ここはその権威を理解したら早々に坂本ケーブルで日吉大社に向かいましょう。坂本ケーブルは日本最古のケーブルカーといわれており、レトロに面白い。日吉大社は紅葉で有名で、その規模は京都の田舎の神社と思ったら大間違い。いっぱい生じる皇室の血筋も、京都の中心に残れる人はわずかであり、大半は琵琶湖沿いの裏京都に住むようになる。よってこの一帯は権威ある神社仏閣が存在するのである(京都中央のお下がり移築もいっぱいある)。昼食も含めてなんとか、14時までに比叡山坂本駅に着く必要がある。比叡山坂本から石山寺門前までは1時間はかかる。途中に大変有名な三井寺があるが、紅葉的にはあまり魅力的でないので、時間も無いしカットする。石山寺の閉門は16時30分であるから、15時には入る必要がある。石山寺は紫式部が執筆活動したとして有名である。広い内部は充分時間をとりたい。この計画はかなり時間的にきつい、行きはタクシーを多用して時間を稼ぐ必要があるかもしれない。石山寺をでたら、あとはのんびりと瀬田川にそって歩き、途中で瀬田の大橋に寄るのもいい。琵琶湖から流れ出る川はなんと瀬田川一本であり、この瀬田の大橋を挟んで、都を攻める軍勢と都を守る軍勢がぶつかる歴史を何度もくりかえした地点である。瀬田の大橋は改修工事が終わってきれいになっているに違いない。琵琶湖や瀬田川をみる料亭で夕食もわるくないだろう(当方は適当な所は知らないが)。石山駅から三条までは30分もかからないだろうから、帰りはゆっくりすればいい。今回は駆け足であるが、裏京都の魅力を知ったら、またゆっくり訪ねればいい。
八瀬
日吉大社
白金自然写真クラブの方が京都の紅葉を見に行くというので、かつての京都暮らし時代のブログから推薦コースを書きました。当方はいつも遅めに紅葉見物に出かけます。11月末から12月初旬です。どっとくる観光客が減った頃です。よって少々見ごろを過ぎた紅葉の写真かもしれません。紅葉は、静かに一年を振り返り、懐かしいこと、懐かしい人を思う為にあるのです。
プラン1 洛中・洛東コース
8時以前に出発がすがすがしい
三条大橋→鴨川ほとり歩く→丸太町通り(三条より1.5km) →御苑(南から北へ)(金、土曜は茶室、拾翠亭に入れる。月曜以外は閑院宮邸跡に入れる )約2km (念入りに手入れされた紅葉は少なく点在する被写体を探し回る感じとなるが、自然教育園同様に自然体の魅力。なにしろ天皇の本拠地、御所がある雰囲気が重要)→今出川通り→ バス (時間があれば、バスにのる前に出町ふたばで大人気マメ大福を買う)→上賀茂神社 山から冷気が下りてくるので数はすくないが真っ赤なモミジが魅力的 →(参道前のすぐきや六郎兵衛or御すぐき處京都なり田でスグキを買う)→ 興味あれば上賀茂紳家町を散策、西村家庭園などにはいる→ 参道前か賀茂川ほとりで昼食, たとえばサバ煮定食今井食堂、 神馬堂 、甘いもので一休みなら葵家やきもち総本舗 → 賀茂川ほとり歩く1.5km ただのんびりとこれが京都であると感じながらぶらぶら歩く サギやかもめ類が遊んでいる →(京都府立植物園)ここを入れるのは時間的、体力的に無理でしょう → 賀茂川にあきたら適当にタクシー → 真如堂 紅葉は有名だがそれほど人が多くない → 坂を下って、 哲学の道 ここからは観光地の人ごみが始まります→ 法然院、安楽寺等 小さなお寺に入ります。 疲れたらお茶するところは一杯ある。→ (永観堂)希望が多ければ入りましょう。有名だからきっと混んでいるでしょう、できればパスしたいが紅葉はきれいでしょう → 南禅寺 三門に上がってもわるくない (ここまで真如堂から2km) →タクシー又はバス→ 祇園・御茶屋のおばんざい料理 又は 先斗町・ハモ料理・よしみ又は 隠れ家・極楽とんぼ、ちょっと高いが先斗町らしいおばんざい居酒屋ますだ 先斗町のほうがベターでしょう。
おそらく少なくとも8km、20000歩の歩行となるでしょう。
京都御苑の大銀杏
京都御苑
上賀茂神社
上賀茂神社
真如堂
法然院
安楽寺
南禅寺
プラン2 洛南編
朝7時ころ出発
三条→ バス → 東福寺 紅葉人気No1 朝8時から10時くらいまでが勝負 時間があれば方丈の庭は必見 → 宇治 → 興聖寺 紅葉のトンネルが有名 → 宇治川沿いに天ヶ瀬ダムまでぶらぶらと歩く 片道 1.5km → (平等院)素晴らしいお寺ではあるが、紅葉はどうでしょうか? 参道で昼食 → 宇治 → 深草 → (石峰寺)伊藤若冲設計の石像群が圧巻。あいかわらず撮影禁止なら訪ねる意義が半減だが、トライしてみてはいかが → 清水五条 → (河合寛治朗記念館)月曜休館 16:30 までに入館 陶芸作品と全くユニークな彼の彫刻や調度品に唖然とする → 茶碗坂 やきもの店をぶらぶら、一服するところもいろいろ → (清水寺ライトアップ)定番ではあるが一度はトライしても悪くない → 祇園 お茶屋おばんざい料理にトライ
7km 15000歩くらいの旅
東福寺
東福寺
興聖寺
宇治川
石峰寺
石峰寺
プラン3 洛北編
7時出発
三条京阪 京阪電車 → 出町柳 (7;30、土日7:40) → バス 1時間 → 大原 三千院は呂川、津川に囲まれ、いずれも小さいが趣のある川。ところどころにビューポイントの表示があるので、小まめに行ってみる → 三千院 8:30 奥が深いので、充分時間をかける → 実光院 坊さんが窓枠を額として庭を見ろとかごちゃごちゃウザイことをいうのが面倒だが、行って損は無い → 寂光院 紅葉が綺麗なはず 往復2kmあるが → 大原 昼食、三千院の門前がいいか? → バス → 一乗寺付近でバス下車 → 詩仙堂 → 円光寺(金福寺は誤り) モミジが綺麗な穴場 → まだ元気と時間があったら、バスでそのまま南下 三条を過ぎて 東山、清蓮院門跡へ入る、ここはハイセンスのお庭、エネルギーがあるなら知恩院の迫力に触れて、 にぎやかな八坂神社をすぎて、白川・新橋界隈をうろついて、<いづう> の鯖寿司をちょっと食べてもいい → 中心地、四条河原町へ 錦市場でお買い物 → 先斗町の居酒屋<ますだ>へ、ここでお腹いっぱいにするとお金がかかるので、その前にちょこちょこ食べておいて、ここは飲むだけ。
8km 20000歩の旅
三千院は紅葉の写真が無いので、8月15日万灯会(まんとうえ)の写真を載せます。そのうち三千院の紅葉の写真に入れ替えます。
三千院
三千院
詩仙堂
円光寺
プラン4 洛西編
善峰寺は京都・西山・四国第20番札所ということで、山の上にありながら立派な、大きなお寺で、紅葉は有名です。十輪寺、金蔵寺は小さな山寺で、それが趣になっています。金蔵寺は紅葉の穴場として知られています。山の上だからモミジが赤い。花の寺、石の寺は大原野ウォーキングで皆が寄るそれなりのお寺。花の寺は結構、紅葉がある。
長岡京はもと遷都した都があったところで由緒ある地域、長岡天満宮が面影を残す。善峰寺から金蔵寺はほとんどヒトが通らない東海自然歩道。このコースは京都に住んでいる方も行ったことがないかもしれないディープな洛西です。靴などトレッキングシューズがベター、ウォーキングのスタイルが必要です。昼は善峰寺周辺で、夕食は特に食べるところもないので、京都に戻ります。こんな時は、気軽に三条の安居酒屋<伏見>がいいかも。
洛西編で心残りなのは、仁和寺です。紅葉でもサクラでも仁和寺、龍安寺(石庭)のコースは外せません。仁和寺は<宇多天皇は寛平9年(897年)に譲位、後に出家し仁和寺第1世 宇多(寛平)法皇となってから、皇室出身者が仁和寺の代々門跡(住職)を務め、平安〜鎌倉期には門跡寺院として最高の格式を保ちました>とあるように、皇室とのつながりが大変密なお寺です。御所は事あるごとに(天皇が代わったり、御成婚があったりしたとき)、内装や調度品をリニューする決りとなっており、価値ある調度品、場合によって建造物はお寺に流れます(代わりに資金をお寺より調達している)。仁和寺は現在の御所よりよっぽど価値ある絵画(例えば狩野派の絵)や調度品を保有していると思われます。それらに裏打ちされた落ち着きとセンスが仁和寺に流れています。
仁和寺、龍安寺コースは午前中一杯をかけることが望ましい。とすると上述の洛西ウォーキングコースに向かうなぞ不可能です。一般には嵐山に向かうのでしょうが、嵐山は当方の推薦すべきスポットが思い浮かびません(保津川下りとかトロッコ列車はいいと思いますが、この時期待ち時間が大変)。考えを変えて、この際、午後は西陣にいって、織成館、西陣織工芸美術館・松翠閣、西陣織会館の着物ショー(見る価値のあるのは無料の着物ショーだけ、会館自体はアジア系観光客向けお土産屋に堕落の一途をたどっています)、堀川通り一条の楽美術館などで、京都の伝統工芸に浸ってみるのもいいとおもいます。一条堀川といえば<とようけ屋山本>の豆腐をいっぱい買い込みたくなります(北野天満宮前にも出店があります)。
十輪寺
善峰寺
善峰寺
金蔵寺
勝持寺
仁和寺
龍安寺
プラン5 番外編 比叡山から坂本へ
比叡山延暦寺は驚くべきお寺です。① 延暦寺を開いた最澄は渡来人の流れをくむ。先祖は後漢からの渡来人で応神天皇の時代に日本に渡来した。最澄の出身地、近江国(大津)は渡来人系の人々が集まっていたと考えられる。② 日本を作った名だたる僧侶のほとんどが延暦寺の卒業生である。京都にくると、日本文化の根っこに存在する渡来人の力に驚くのである。あの日本やきもの心髄と思っている楽茶碗を生み出した長次郎の父は唐から来た渡来人である。等々、京都には渡来人から日本文化が生まれてゆく歴史がいたるところに転がっており、これは東京人が全く理解していない世界である。
延暦寺には直接バスで行った方が便利かもしれないが、八瀬ケーブルを使いましょう。朝9時ころから動いています。 八瀬の雰囲気を感じるのもわるくない。京都から30分の通勤圏内にこのような自然があることにびっくりして、ここから職場に通う人を羨ましく、京都を羨ましく思うのである。鴨川の源流、高野川が美しく、紅葉も美しい。紅葉時には光明寺瑠璃光院の一般公開があるかもしれない、ここによるのもいい(時間的には苦しい)。延暦寺は膨大であるが、ここはその権威を理解したら早々に坂本ケーブルで日吉大社に向かいましょう。坂本ケーブルは日本最古のケーブルカーといわれており、レトロに面白い。日吉大社は紅葉で有名で、その規模は京都の田舎の神社と思ったら大間違い。いっぱい生じる皇室の血筋も、京都の中心に残れる人はわずかであり、大半は琵琶湖沿いの裏京都に住むようになる。よってこの一帯は権威ある神社仏閣が存在するのである(京都中央のお下がり移築もいっぱいある)。昼食も含めてなんとか、14時までに比叡山坂本駅に着く必要がある。比叡山坂本から石山寺門前までは1時間はかかる。途中に大変有名な三井寺があるが、紅葉的にはあまり魅力的でないので、時間も無いしカットする。石山寺の閉門は16時30分であるから、15時には入る必要がある。石山寺は紫式部が執筆活動したとして有名である。広い内部は充分時間をとりたい。この計画はかなり時間的にきつい、行きはタクシーを多用して時間を稼ぐ必要があるかもしれない。石山寺をでたら、あとはのんびりと瀬田川にそって歩き、途中で瀬田の大橋に寄るのもいい。琵琶湖から流れ出る川はなんと瀬田川一本であり、この瀬田の大橋を挟んで、都を攻める軍勢と都を守る軍勢がぶつかる歴史を何度もくりかえした地点である。瀬田の大橋は改修工事が終わってきれいになっているに違いない。琵琶湖や瀬田川をみる料亭で夕食もわるくないだろう(当方は適当な所は知らないが)。石山駅から三条までは30分もかからないだろうから、帰りはゆっくりすればいい。今回は駆け足であるが、裏京都の魅力を知ったら、またゆっくり訪ねればいい。
八瀬
日吉大社
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