俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

落葉(2)

2024-12-06 | 俳句・秋・植物

 

 

嵩高き業平塚の落葉かな

 

 

 

 

 

 

冬になると、あらゆる落葉樹は葉を落とす。

梢から離れた葉は風に吹かれて舞い、地上に降り落ちる。

 

 

 

 

 

 

山野を埋め尽くす落葉は、地表に堆く積もる。

 

 

 

 

 

 

人は落葉をかき集め、落葉籠に入れたり落葉焚きをしたりする。

 

 

 

 

 

 

平林寺の奥に業平塚がある。

昔、この塚の上に「むさし野にかたり伝へし在原のその名を忍ぶ露の古塚」という歌碑が建っていたので、業平塚と呼ばれたようである。

この塚へ行く道や塚の周りにおびただしいほどの櫟落葉が嵩をなしていた。

その上を音を立てながら歩いた。

 

 

 

 

 

木洩れ日の落葉の道の楽しかり

 

 

 

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