俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

麗か

2024-03-30 | 俳句・春・時候

 

 

麗かや親子がボール遊びして

 

 

 

 

 

 

すべてのものが春光を浴びて、明るく気持ちよく見えるさまをいう。

 

 

 

 

 

 

心地よい温度のみならず、光線の明るさが中心にあるといえる。

 

 

 

 

 

 

「長閑(のどか)」に似ているが、長閑はもっと心理的な要素が含まれているように感じられる。

 

 

 

 

 

 

今日は風もなく、穏やかで、少し暑いくらいであった。

正に麗らかな一日で、公園では親子がボール遊びをしているのがあちこちで見られた。

 

 

 

 

 

公園の芝に自転車うららけし

 

 

 

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春寒(はるさむ)

2024-03-02 | 俳句・春・時候

 

 

春寒し川辺の石に石叩き

 

 

 

 

 

 

早春の寒さのことをいう。

 

 

 

 

 

 

「余寒」や「冴返る」と同じであるが、すでに春になった気分が強い。

 

 

 

 

 

 

「料峭」は春風が寒く感じられることをいう。

 

 

 

 

 

 

今日は気温が低く、春寒しという感があった。

川に行くと、川辺の石に鶺鴒がいて尾を振っていた。

 

 

 

 

 

料峭や帽子目深きジョガーゐて

 

 

 

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冴返る

2024-02-21 | 俳句・春・時候

 

 

イヤホンはシベリウスなり冴返る

 

 

 

 

 

 

立春を過ぎて暖かくなりかけた頃に、また寒さが戻ってくることをいう。

 

 

 

 

 

 

再びの寒気によって、心身の澄み渡るような感覚が戻ってくる。

 

 

 

 

 

 

早春の寒さという点では「余寒」「春寒」と似ているが、「冴え」という言葉からは、色や光のより感覚的な働きがある。

 

 

 

 

 

 

散策するときはイヤホンをつけて音楽を聴いている。

シベリウスの曲を聴き、冴え返った感が更に深まった。

 

 

 

 

 

寒戻る木を映しゐる潦(にはたづみ)

 

 

 

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雨水

2024-02-19 | 俳句・春・時候

 

 

黒雲の速き流れも雨水かな

 

 

 

 

 

 

二十四節気の一つで、陽暦二月十九日頃に当たる。

 

 

 

 

 

 

降る雪が雨に変わり、積もった雪や氷が解けて水となるとの意から、雨水という。

 

 

 

 

 

 

雨水直前の朔日が旧正月(春節)であり、旧正月の日付を決める基準である。

 

 

 

 

 

 

雨水の今日は曇り、一時雨も降った。

黒い雲の流れが速いのも雨水であると思った。

 

 

 

 

 

雨水かな浅瀬を鯉の泳ぎゐて

 

 

 

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魚氷(ひ)に上(のぼ)る

2024-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷にひたすら歩く川堤

 

 

 

 

 

 

七十二候のうち立春の三候をいう。

 

 

 

 

 

 

二月十四日頃から十八日頃までの約五日間に当たる。

 

 

 

 

 

 

この時期になると少しずつ暖かくなり、川や湖の氷が割れて、その隙間から魚が氷の上に跳び上がるという意味である。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る時節となった。

暖かくなったので、ひたすら川堤を歩いた。

 

 

 

 

 

魚は氷に上りそろそろ旅心

 

 

 

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