俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

魚氷(ひ)に上(のぼ)る

2024-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷にひたすら歩く川堤

 

 

 

 

 

 

七十二候のうち立春の三候をいう。

 

 

 

 

 

 

二月十四日頃から十八日頃までの約五日間に当たる。

 

 

 

 

 

 

この時期になると少しずつ暖かくなり、川や湖の氷が割れて、その隙間から魚が氷の上に跳び上がるという意味である。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る時節となった。

暖かくなったので、ひたすら川堤を歩いた。

 

 

 

 

 

魚は氷に上りそろそろ旅心

 

 

 

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早春

2024-02-13 | 俳句・春・時候

 

 

早春の山並見ゆる畑かな

 

 

 

 

 

 

立春以後、二月いっぱいくらいをいう。

 

 

 

 

 

 

まだ寒さが厳しいなかにも春の息吹が感じられる。

 

 

 

 

 

 

気候や生物の営みに明るさや活力が感じられるようになる。

「春浅し」と時期的にほぼ同じである。

 

 

 

 

 

 

散策していると、人の営みが感じられる畑があった。

そこからは、早春の青い山並が望まれる、そんな畑であった。

 

 

 

 

 

早春や散歩の犬の見目よくて

 

 

 

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春浅し

2024-02-07 | 俳句・春・時候

 

 

春浅し空青くして畑白き

 

 

 

 

 

 

立春以後の春とは名のみの頃をいう。

 

 

 

 

 

 

降雪もあり、木々の芽吹きにはまだ間がある頃である。

 

 

 

 

 

 

だが、寒さの中に春はその気配をわずかに漂わせている。

「早春」とほぼ同じ季語だが、「春浅し」の方が語感が柔らかい。

 

 

 

 

 

 

春雪の降った後、一気に晴れ渡った。

空は青くして、畑はまだ真っ白であった。

春浅しの感があった。

 

 

 

 

 

浅春や用水に鷺二羽降りて

 

 

 

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立春

2024-02-04 | 俳句・春・時候

 

 

供花多き立春の辻仏かな

 

 

 

 

 

 

二十四節気のうち春の最初の節気をいう。

陽暦二月四日頃にあたる。

 

 

 

 

 

 

春の初めの日であり、立夏の前日までが暦上の春。

 

 

 

俳句文学館

 

 

 

寒気のなかにもかすかな春の兆しが感じられる。

 

 

 

 

 

 

新宿区百人町の俳句文学館を訪れた。

その途中の道端に辻仏がある。

立春の今日、石仏には多くの花が供えられていた。

 

 

 

 

 

立春や新宿に雨上がりゐて

 

 

 

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麗か

2023-04-10 | 俳句・春・時候

小石川後楽園

 

 

麗かや外国人ら庭園に

 

 

 

渋谷フクラス17階から新宿方面を望む

 

 

 

春の日が美しく輝きわたり、すべてのものが明るく気持ちよく見える状態をいう。

 

 

 

 

 

 

気温も心地よいが、光線の明るさが中心にあるといえる。

 

 

 

 

 

 

「うらら」「うららに」「うらうら」などとも使う。

 

 

 

 

 

 

一日穏やかに晴れて、正に麗らかという日であった。

この日、水戸光圀ゆかりの小石川後楽園を訪れた。

すると、園内には外国人の一行がやってきて、案内人の説明を聞いたりしながらゆっくりと庭園を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

若者もゐて庭園の池うらら

 

 

 

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