俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春暁(1)

2012-02-25 | 俳句・春・時候


春暁や国後島(くなしりたう)に雲かかり

春の明け方の時刻。「春は曙」と『枕草子』の冒頭に書かれて以来、春の明け方に情緒を感じる傾向が強くなり、日本詩歌にも多く詠われてきた。午前三時に起きて、羅臼港から船で流氷と大鷲を見に行った。真っ暗な中、沖にはスケトウダラ漁の漁火がずらりと並んでいた。しばらく進むと、国後島の辺りの空が濃いピンク色に染まり、徐々に辺りが見えるようになった。周りには雪の積もった流氷に大鷲が沢山止まっていた。船から餌の魚を撒くのを知っていて集まっていたのであった。

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春暁や飛び交ふ鷲を船上に


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