俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

小春

2019-11-30 | 俳句・冬・時候




大嘗宮への列長き小春かな




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「小春」「小六月」ともに陰暦十月の異称。







「小春日」「小春日和」は立冬を過ぎてからの春のように

暖かく晴れた日のことをいう。







「木枯」の吹いたあとには必ず静穏な晴天がニ、三日続く。

この日和は気持ちの上でも緊張が和らぐひと時である。







「小春風」「小春凪」「小春空」などとも用いられる。







十二月八日まで大嘗宮の一般参観が行われている。

今日からは更に乾通りの一般公開が始まり、参観者は

七万人以上になったという。

小春日和の中、東京駅の出口から長い列ができ、大嘗宮

を目指して一時間以上ぞろぞろと歩いた。

大嘗祭という千数百年続く儀式に使用された建物は、

じきに取り壊される予定であり、美しくも儚い夢のような

空間であった。






小春日の大嘗宮に真向かひぬ




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