夏の霧

鹿島灘海浜公園


夏霧の海より靡き上りけり




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「霧」は夏の季語だが、山地や海辺では夏にも発生する。







太平洋上を南よりの風に乗ってきた暖かく湿った空気が、

海上で冷やされると濃霧となる。







山の霧は雲が地表面に接したもので、盆地の霧は

放射熱、海辺の霧は蒸気霧に分類される。







「海霧（じり）」は北海道地方で多く発生するが、梅雨の頃、

親潮の流れが強いときは、東北地方から鹿島灘の沖合に

及ぶこともある。







鹿島灘海浜公園を夜明けとともに訪れた。

波が打ち寄せる音が轟いていたが、海からは夏霧が

靡いて陸上に這い上っていた。






海霧の中より打ち寄する波幾重




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