萱草や女子大生の通ふ道
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ユリ科の多年草。
野原や田の畦、溝の縁などに自生する。
六~七月頃、叢生した葉間から花茎を伸ばし、百合に
似た橙色の花をつける。
一日花で昼間だけ開き、夜はしぼむ。
別名「忘草」は、この草をもっていると憂いを忘れると
いう中国の言い伝えからきているという。
八重のものが藪萱草、一重のものが野萱草。
郊外の女子大へ向かう道を歩いていると、向こうから
ぞろぞろと女子大生が帰って来た。
その道の傍らに萱草が群生していた。
濁世とて野原にをれば忘草
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