新装の東京駅や夏来(きた)る
二十四節季の一つで、陽暦五月六日頃。
ただし、今年は五月五日。
暦の上ではこの日から夏の季節が始まる。
気象学的には六月からが夏であるが、暦によって夏に入る感情が
整えられる。
新しくオープンしたビル「KITTE」に行った。
その六階、屋上庭園から新装なった東京駅がよく眺められる。
ゴールデンウィークとあって、物凄い人出で、エレベーターに乗る
のに長蛇の列ができていた。
それでも屋上に出ると、立夏の青空が気持ちよかった。
創建当時に復元された東京駅を目の前に見ることができた。
余談だが、この屋根に使われているスレート瓦の一部は、石巻で
あの大津波に流されたものを回収し、洗浄したものだそうである。
街中の人の通りも立夏かな
東京駅から秋葉原へ向かって歩いた。
日本橋高島屋前の通りも光が溢れて、「夏に入る」の感があった。
お江戸日本橋と言われた日本橋を渡った。
上に高速道路が通り情緒がないが、橋の両側に設置されている
彫刻の街灯が由緒ある橋であることを伝えていた。
秋葉原の電気街に行くと、若い学生風の男性ばかりが大勢歩いて
いた。
昔の電気街とは様相を一変し、電気店を見つけるのが難しいくらい
で、ゲーム関係の店や萌え系の喫茶店、カレーやラーメン店が軒を
連ねていた。
秋葉原を通り抜けると上野まで歩こうという気になり、御徒町のアメ
横へ来ると、人込みで動けなくなるほど込み合っていた。
そこをようやく抜けて振り返ってみると(上の写真)、やはり凄い人出
であった。
道に立つメードの少女夏に入る