俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2011-12-21 | 俳句・冬・天文


前方に見えてきたりし雪の富士

東名高速道路をバスで西に走っていると、真正面に七合目あたりまで白く雪を被った富士山が大きく見えてきた。たまたまバスの最前列の座席にいたので、フロントガラス越しに富士山を撮ることができた。新雪はきれいで、指で触ってみたくなるほど近くに感じられた。

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雪富士の下より雲の湧いてきぬ


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人参

2011-12-20 | 俳句・冬・植物


人参の抜かれしままや朝の月

セリ科の一・二年生根菜。ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア原産。品種は東洋系と西洋系とに大別される。根はビタミンAが豊富で、生食、煮もの、炒めものなどに利用される。人参畑に人参が抜かれたまま横たえられていた。一夜開けて、朝の白い月が青空に残っていた。

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人参をいてふに切つて炒めの具


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2011-12-19 | 俳句・冬・天文


強霜の畑見渡して旅立ちぬ

地表面付近の気温が氷点下になり、空気中の水蒸気が地面や物体に触れて小さな結晶となったもの。晴天無風の夜に多い現象。朝早く家を出ると、人参畑は白くなっており、強霜が降りていた。その畑を見渡して寒さが身に沁みたが、気を取り直して旅に出たのであった。

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朝霜や鴉間近に鳴きゐたる


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麦の芽

2011-12-18 | 俳句・冬・植物


三寸の麦の芽を日の透きゐたり

初冬に麦の種子から出た若い緑の芽。周りが冬枯れとなり、その中に並ぶ麦の芽は青々として印象的。三寸ほど伸びた若く初々しい麦の芽が並んでいた。傾いた日が麦の芽を透り、明るく輝いて見えた。

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武蔵野の芽麦の列の長かりき


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聖樹

2011-12-17 | 俳句・冬・人事


銀の玉浮かぶごと吊り聖樹かな

クリスマスツリーのこと。多くは樅の木で、香りがある。木には星や靴下、雪だるまなどをかたどった装飾をほどこし、クリスマス気分を盛り上げる。あるホテルの一角に聖樹が飾られていた。木に付けられた大きな銀の玉は浮かんでいるように見えた。

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クリスマスツリー窓辺を明るうす


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