俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

時雨

2015-11-15 | 俳句・冬・天文


東福寺(渋谷区渋谷)


しぐるるや寺にひとりの女きて



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初冬に、晴れていても雨雲が張り出し、しばらく雨が降ったかと思

うとすぐに止み、また降り出すなどして数時間で通り過ぎてゆく雨

をいう。

京都の北山杉の山々を降る時雨が有名。

本来は山がちの場所で見られる現象だが、しだいに都会に降る

冬の通り雨をも時雨と呼ぶようになった。

渋谷界隈を歩いた。

渋谷にも古くからの神社・仏閣があり、都会の中の寺は緑に覆わ

れて静かであった。

朝の時雨の中、一人の女が寺にお参りに来ていた。




金王八幡宮(渋谷区渋谷)


新郎新婦歩く境内しぐれけり




岡本太郎記念館(渋谷区青山)


時雨るるや岡本太郎作品群



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冬菊

2015-11-14 | 俳句・冬・植物




冬菊に瀬音高まる朝かな



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キク科の多年草。

普通種の遅咲きの菊をいう。

川の近くに冬菊が咲いていた。

雨が降ったせいか、朝の瀬音が高くなっていた。






人間をやめたきときも冬の菊



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冬珊瑚

2015-11-13 | 俳句・冬・植物




冬珊瑚一日座る仕事して



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ナス科の常緑小低木。

ブラジル原産。

庭等で観賞用に栽培される。

夏、白い小さな花をつけ、実を結ぶ。

冬、実が紅色に熟す。

「玉珊瑚」ともいう。







一日中、座って仕事をすると歩かねばと思う。

庭の冬珊瑚などを眺めると、少しは気分転換になった。






玉珊瑚尺八で聴く「お立ち酒」



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初冬

2015-11-12 | 俳句・冬・時候




初冬の上野の森の曇り空



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冬の初めのこと。

立冬過ぎの新暦十一月にあたる。







美術館へ行くために上野に行った。

空は広々としていたが、初冬の曇り空であった。






大正の東京駅や冬はじめ



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石蕗(つわ)の花

2015-11-11 | 俳句・冬・植物




ベラスケス・ムリーリョと観て石蕗の花



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キク科の常緑の多年草。

海岸や海辺の山などに自生する。

観賞用に栽培され、庭などに植えられる。

十~十二月頃、長い花茎を伸ばして、黄色い頭状花をつける。







プラド美術館展でエル・グレコ、ベラスケス、ルーベンス、ヤン・

ブリューゲル、ムリーリョなどの絵画を観賞して中庭に出ると、石

蕗の花が咲いていた。







黄色が鮮やかであった。






休息のワインにケーキ石蕗の花



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