俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枝垂梅

2017-02-18 | 俳句・春・植物




乳母車押すは父親枝垂梅



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ウメの一品種で、枝の垂れ下がる梅をいう。







白梅にもあるが、薄紅梅にもある。







薄紅梅の枝垂梅が春日を浴びて、美しく咲いていた。







そこへ男性が乳母車を押してやってきた。

立ち止まっては赤ちゃんに話しかけていた。







最近では珍しくはないが、母親の姿を見かけなかったのが

少し気になった。






小樽より一筆箋や枝垂梅



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クロッカス

2017-02-17 | 俳句・春・植物




クロッカス笑ひ忘れてゐたりけり



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アヤメ科の球根植物。

小アジアまたは南ヨーロッパ原産。

球根は球茎。







早春、松葉状の葉の間から花柄を出し、黄・紫・白などの六

弁花をつける。







ここのところ屈託があり、笑うことを忘れていた。

クロッカスを見たとき、そのことに思い至った。






まづ寄りぬ薬草園のクロッカス



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喇叭水仙

2017-02-16 | 俳句・春・植物




喇叭水仙昼近き日を眩しみて



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ヒガンバナ科の多年草。

ヨーロッパ原産。

日本には明治末年に渡来。

観賞用に広く栽培され、多くの品種がある。

一茎一花で、花心の副花冠が花弁と同じ長さかそれよりも

長く、喇叭の形をしている。







昼近い日差しが眩しいほど溢れていた。

ことに喇叭水仙が明るく日を集めていた。






老人の声高喇叭水仙に



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春の日

2017-02-15 | 俳句・春・時候




父母を失ひ歩く春日かな



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春の麗かな太陽、あるいはその日差しをいい、または春の

一日のこともいう。







父だけでなく母をも失ってしまったが、誰にでも春はやって

来る。

春の日差しを受けながら、心を癒すべく歩いた。






思惟仏の春日斜めに享け給ふ






こちら見て猫の行きたる春日向






木の影をなほ濃くしたる春日かな



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魚氷に上る

2017-02-14 | 俳句・春・時候




魚は氷に上り万葉植物園



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七十二候の一つ。

立春以後の第三候で、陽暦二月十四日から十八日の頃に

あたる。







この時期になると、水が温み、氷の割れ目から魚が躍り出る

ことがあるので、そういった。







万葉植物園に行ったが、咲いているのは福寿草くらいで、

ほかには何も咲いてなかった。

それでも、春らしい光が溢れていた。

正に、「魚氷に上る」候であった。






魚は氷にメタセコイアの空青く



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