俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

ヴィオラ

2017-03-26 | 俳句・春・植物




歩かむとまづはヴィオラに屈みけり



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スミレ科の一年草。

ヨーロッパ原産。

パンジーのなかで、小輪の品種の名称。

小輪の園芸品種や原種に近いものも含まれる。







花野直径は2㎝前後。

大形のパンジーに比べて開花期が長く、早春から初夏まで

咲き続ける。







これから長い距離を歩こうと思ったところ、ヴィオラが咲いて

いたので、先ずは屈んで花を愛でた。






メルヘンの人形囲むヴィオラかな



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春の入日

2017-03-25 | 俳句・春・時候




山の端の春の入日を徒(あだ)に見ず



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春の太陽が夕日となって沈むことをいう。







どこか暖かみのある日が沈むところに、春の情緒が感じら

れる。







春の夕日が山の端に沈むところは、西方浄土に暮す父母の

ことが思われ、疎かに見ることはできなかった。






山並の春の入日を車窓にす



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喇叭水仙(2)

2017-03-24 | 俳句・春・植物




喇叭水仙夕日に光る時得たり



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ヒガンバナ科の多年草。

ヨーロッパ原産。

明治末年に渡来。

観賞用に広く栽培される。







花は1茎に1花、外側の花被6枚は淡黄色または白色で、

中央の長筒形の副花冠はラッパのように長い。







夕日が喇叭水仙に横から差していた。

花は日が透き通って輝いていた。






バロックを聴きをり喇叭水仙も



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紫羅欄花(あらせいとう)

2017-03-23 | 俳句・春・植物




あらせいとう若さといふは胸にあり



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アブラナ科の多年草。

南ヨーロッパ原産。







晩春、茎の頂にかけて十字形の花を総状につける。

観賞用に栽培し、花色は白、淡黄、淡紅、濃紅、紅紫など。

ストックともいう。







紫羅欄花が沢山咲いていた。

これを見て、若さというものは実年齢ではなく、胸の内に泉

のようにあるものだと思った。






ストックの白し夕日を浴ぶるまで



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春の鴨

2017-03-22 | 俳句・春・動物




人見知りせしか翔ちたる残り鴨



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春深くなってもまだ帰らずにいる鴨をいう。

春長けた物憂い感じを誘う。







種によっては五月頃に北へ帰るものもいる。

一年中見られる軽鴨は留鳥で、夏の季語である。







池に春の鴨が沢山いるのを見つけたので近づくと、一斉に

飛び立って遠くの方へ行ってしまった。

まるで人見知りでもしているかのように。






静けさといふ時のあり春の鴨



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