俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

向日葵

2018-07-26 | 俳句・夏・植物




向日葵の鬨上ぐる如立つてをり



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キク科の一年草。

北アメリカ原産。







観賞用に栽培される。







盛夏、茎頂に大輪の頭花を横向きにつける。

周辺は鮮黄色の舌状花で、中央には褐色または黄色の

管状花が密集する。







頭花が太陽を向いて動くというところからこの名があるが、

実際は蕾が花開く時だけで、花が咲くとほとんど動かない。







高いところで向日葵の花が咲いていた。

まるで鬨の声を上げているように見えた。






向日葵に子供の声のあらばなほ



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空蝉

2018-07-25 | 俳句・夏・動物




樹に縋る空蝉に日の回りきぬ



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蝉の脱け殻のこと。







地下に数年間棲息していた蝉の幼虫は、やがて成長して蛹

となる。







夏、地上に這い出してきて背を割り皮を脱ぎ、夜の間に成虫

となる。







樹にしがみついたままの脱け殻や地表に落ちたものなどが

よく見られる。







樹に爪を立ててすがっている空蝉に、日が回ってきた。






空蝉や樹を登るかに休むかに



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ペチュニア

2018-07-24 | 俳句・夏・植物




ペチュニアの鉢直線に並びけり



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ナス科の一年草。

南アメリカ原産。







日本には明治末期に渡来した。







花壇用、鉢植えとされる。







六~十月頃、上方の葉腋に広漏斗状の花をつける。

花色は白、紅、紫、紅白の絞りなど。

「衝羽根朝顔」の和名は、その花と萼のかたちが朝顔に似て

いるところからきている。







ぺチュニアを植えた鉢が路上に一直線に並べられていた。

花のある道として楽しい気分になった。






ペチュニアや歩幅大きく歩ききて



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青蘆(2)

2018-07-23 | 俳句・夏・植物




青蘆原の中や木道真つ直ぐに



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蘆はイネ科の大型多年草。







夏に人の丈を越えるほど成長し、水辺に青々と茂って風に

そよぐ様をよく見かける。







蘆は「悪し」に通じるので、「善し」と言い換えるが、同じ植物

である。







青蘆原があった。

その中に真っ直ぐな木道が通っていた。






鳥鳴くや青蘆原を見渡せば



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金魚

2018-07-22 | 俳句・夏・動物




屈みゐて金魚の相を見てをりぬ



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金魚は鮒を観賞用に改良したもの。







室町時代末期に中国から伝えられたとされる。







その後日本で品種改良が重ねられ、和金、蘭鋳、出目金

など様々な新品種を作り出した。







鑑賞法としては金魚玉、金魚鉢、大型の水槽などがある。







金魚にも相があるようで、金魚田に屈みながら金魚の相を

見ていた。






金魚田のをちこちにせり水の音



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