俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蒲の穂

2018-07-21 | 俳句・夏・植物




蒲の穂や自転車池に映りゆき



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ガマ科の大型多年草。







晩夏の頃、茎上部に円筒形でビロード状の穂のような花を

つける。







これは先が雄花、下が雌花で、黄褐色や緑褐色をしている。







雌花は熟すとほぐれて絮のような種子を飛ばす。

これを蒲の穂綿という。







池の縁に蒲の穂が見られた。

その池に沿った道を自転車が走り、その姿を池に映しながら

過ぎて行った。






蒲の穂のこぞりて風を受けにけり



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青鷺

2018-07-20 | 俳句・夏・動物




青鷺の横向きしまま止まりけり



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サギ科の鳥。

日本のサギ類の中では最も大型で、背面が青灰色。







北海道から対馬の範囲で生息し、湖沼、湿地などで魚、蛙、

貝、昆虫などを捕食する。







水辺などで塑像のように不動でいることもある。







青鷺が水辺に降りていた。

顔を前から横に向けると、そのまま固まって動かなかった。






青鷺の明日を見てゐるやうな貌



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夕焼

2018-07-19 | 俳句・夏・天文




鳳凰の形の雲の夕焼かな



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夕日が沈む頃、西の空が赤く染まる現象をいう。

日中よりも太陽光線が大気中を通過する距離が長く、青色

の光は散乱し、波長の長い赤色や黄色の光が多く透過する

ことによって起こる。

夕焼は四季にわたって見られるが、夏の夕焼が最も壮大で

長く続くので、夏の季語となったものであろう。







鳳凰が羽根を広げて飛んでいる形の雲が夕焼となっていた。






夕焼を車窓に西へ向かひけり



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2018-07-18 | 俳句・夏・植物




ゆつくりと雲の影去り蓮の花



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スイレン科ハス属の多年生水草。

インド原産とされる。







日本には古く中国から渡来し、水田や池沼などで栽培される。







夏、水上に直立した花柄の先に白または淡紅色の大ぶりな

花をつける。







実の形が蜂の巣に似ていることから「蜂巣」と呼ばれたのが

名前の由来。







雲が流れて蓮の花が陰ったが、その雲が去るとまた花に日

が差してきた。






城跡の池に開きし蓮(はちす)かな



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ダリア

2018-07-17 | 俳句・夏・植物




妙齢のをみな近づくダリアかな



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キク科の多年草。

メキシコ原産。







メキシコでは、コロンブス上陸以前から薬草として栽培されて

いた。

18世紀末頃にヨーロッパに伝わり、日本には19世紀前半、

天保年間に渡来した。







晩夏の頃、茎の先端に菊に似た大きな頭花をつける。







世界では約三万種以上の園芸品種があり、花色も形も多様

となっている。







若い女性がダリアの咲く一画を見つけ、近づいて行った。

そして、熱心に観賞していた。






夕暮の迫るダリアに佇みぬ



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