俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬の川

2020-01-26 | 俳句・冬・地理




冬川の底まで見えて散策す




にほんブログ村





夏場には水量の豊かな川も、冬の渇水期には水嵩が減り、

流れも細くなる。







ただ、雨が降ると冬でも川は濁って水嵩を増す。







晴れると川は澄み、鴨や白鷺などの水鳥を見かけることが

多くなる。







枯草だけの川原は、川幅を狭めた分だけ広がり、ひっそりと

している。







冬の川が底まで見えるほど澄んでいた。

その川底を見ながら散策を楽しんだ。






橋の上の夕日を映し冬の川




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葉牡丹

2020-01-25 | 俳句・冬・植物




葉牡丹や閉園告ぐるアナウンス




にほんブログ村





アブラナ科の多年草だが、園芸上は一年草。

  





江戸時代に渡来した不結球のキャベツを、花の乏しい

冬の花壇の観賞用に改良した。







葉が紫紅色のものを赤葉牡丹、クリーム色のものを

白葉牡丹という。







最近は矮性のものもある。







夕暮れとなり、公園のアナウンスが閉園の近いことを

告げていた。

出口のそばには、夕日を浴びた葉牡丹が並んでいた。






屋上にモネの池あり葉牡丹も




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬木立

2020-01-24 | 俳句・冬・植物




せわしなく鳥鳴いてをり冬木立




にほんブログ村





立ち並んで葉の落ちた寒々とした冬木の群れをいう。







「寒林」のような広がりのある冬木の群れではない。







また、「冬木」のように一本か数本のものでもない。







道沿いに立ち並んだり、ひとかたまりをなした、空が

透けて見えるような木立の群れをいう。







曇り空のもと冬木立があった。

寒い時期にも拘わらずそこに鳥が集まって鳴いていた。






夕暮の散策のひと冬木立




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

枯芝

2020-01-23 | 俳句・冬・植物




枯芝に犬と男の座りをり




にほんブログ村





冬枯れの庭の芝生や野原の芝草のことをいう。







一面狐色の枯れ一色となる。







枯芝は冬ざれの景だが、冬の日がたっぷりと当たった

枯芝はぬくもりを感じさせる。







広い枯芝に犬と男がやってきて、仲良く座っていた。






枯芝に木の影伸びてゐたりけり



にほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬蔦

2020-01-22 | 俳句・冬・植物




冬蔦やまいまいず井戸日の差して




にほんブログ村





ウコギ科の常緑蔓性木本。

山野に自生する。







枝は樹上、岩上をはい、気根を出して固着する。







葉は厚く光沢があり、卵形で三裂、五裂することもある。







一般には「木蔦」というが、俳句では、いわゆる蔦が落葉

するのに対して、冬も青々としているところから「冬蔦」と

呼ぶ。







武蔵野に特徴的なまいまいず井戸があった。

その近くに冬蔦があり、冬蔦にもまいまいず井戸にも日が

差していた。






冬蔦に富士の辺りの夕日かな




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする