俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枯葎

2020-12-26 | 俳句・冬・植物




川に来し像のごとくや枯葎




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葎は金葎のことをいう。







荒れた庭や空地、野原などに夏の間繁茂するが、

冬は見る影もなく枯れ果てる。







八重葎は幾重にも生い茂った金葎や雑草をいう。







八重葎というアカネ科の越年草があるが、これとは

異なる。







川の縁に枯葎がこんもりとしてあったが、その形が

川に水を飲みにきた像にそっくりであった。






青空へ上つてゐたり枯葎




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2020-12-25 | 俳句・冬・地理




覗きたる川凍りをり白々と




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氷は水が氷点下で凝固したもの。







厳冬になると、河川や湖沼、さらに海までも凍る。







氷の張った湖ではスケートや穴釣りを楽しむところ

もある。







晴れた日に氷の表面が光り、あたかも鏡のように

見えることを「氷面鏡」という。







川沿いを歩いていて日陰の川を覗き込むと、川が

白々と凍ていた。






音立てて氷割らむか鬱あれば




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聖樹

2020-12-24 | 俳句・冬・人事




せめてもと聖樹見上ぐるばかりなり




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クリスマスはイエス=キリストの降誕祭のこと。







十二月二十五日がキリストの誕生日とされたが、実際

にはいつ生まれたかは不明。







ヨーロッパにおいて土俗の冬至の祭と習合したもの

である。







聖樹はクリスマスツリーの別名で、教会で飾られるが、

商店街やデパートなどでは早くから飾られ、人寄せを

する。







今年はコロナ禍の影響で、クリスマスも複雑な気持ち

だが、せめて聖樹を見上げて、その気分に浸ろうと思

った。






クリスマスツリーの玉や顔映し




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冬日和

2020-12-23 | 俳句・冬・天文




山見つつ歩かう会や冬日和




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風がなく穏やかに晴れた冬の日をいう。







冬には、太平洋側は晴れることが多い。




航空公園



晴れても北風が吹くことがあるが、風もなく穏やかに

晴れ渡ることもある。







冬でも穏やかに晴れ渡り、春の「麗か」を思わせる

ような日を「冬麗(とうれい)」「冬うらら」という。







穏やかに晴れた冬の日、山を眺めながらハイキングを

行った。




ところざわサクラタウン


未来型建造物や冬うらら




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ポインセチア

2020-12-22 | 俳句・冬・植物




夜の灯にポインセチアの似合ひけり




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トウダイグサ科の常緑低木。

メキシコ、中央アメリカ原産。







日本には明治中期に渡来したといわれる。







クリスマス用の鉢物、切花として需要が多いため、

西欧諸国や日本でも温室栽培される。







初冬の頃、茎先の苞葉が鮮紅色に変わり、花弁の

ように見える。

花は茎の先端に小さく黄緑色につく。







ポインセチアは鮮やかな赤が美しいので、夜の灯に

よく似合う。






電飾を見てきてポインセチアかな




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