俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

梅擬

2021-09-15 | 俳句・秋・植物




下校児の声高にして梅擬




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モチノキ科の落葉低木。

雌雄異株。







山野や湿地に自生し、観賞用に庭園になどに植栽も

される。







秋になると赤や朱色の実が色づく。







葉の形が梅に似ているのでこの名がある。







梅擬が真っ赤な実をつけていた。

その脇を小学生たちが声高に話しながら帰って行った。






落霜紅暫く人に会はずゐて




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藤の実

2021-09-14 | 俳句・秋・植物




藤の実の下を通りて公園へ




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マメ科の蔓性植物。







秋、緑色の長さ十センチ以上ある莢を垂らす。







硬い果皮は細毛に覆われる。







その中に扁平な碁石のような種が入っている。







公園の入り口に藤棚がある。

藤の実が垂れている下を通って公園へ入って行った。






藤の実やオカリナを吹く男ゐて




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権萃(ごんずい)の実

2021-09-13 | 俳句・秋・植物




権萃の実や用水の径にきて




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ミツバウツギ科の落葉小高木。







関東以西から南西諸島の山野に自生する。







秋、紅色の袋果を結び、熟すと裂開して黒色球形の

種子を露出する。







権萃は別名を「黒臭木」というが、葉をちぎると独特の

香りがする。

権萃は季語にはなっていないが、実が赤く美しいので

試しに詠んでみた。







用水沿いの径を歩いていると、権萃の実が真っ赤に

生って、一部は黒い種子がむき出しになっていた。






権萃の実に差してきし夕日かな




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小紫

2021-09-12 | 俳句・秋・植物




小紫小雨の中を歩きゐて




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クマツヅラ科の落葉低木。







山中の湿地に自生し、庭木ともする。







七~八月頃、葉腋に淡紫色の小花を多数つけ、九月頃

紫紅色の小さい果実を多数つける。







一般に紫式部の名で流通するが、紫式部は近縁の別種。

小紫のように枝がしならない。







小雨の中を散策していたら、道端に小紫が鮮やかな実を

つけていた。






陸奥のひとより手紙小紫




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秋の浜

2021-09-11 | 俳句・夏・地理




空高く鳶の舞ふのみ秋の浜




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海の家や店がなくなった浜辺は、夏の賑わいの後

だけにさびれた感じが一層濃い。







人影も少なく、秋の浜は元に戻ったような静かな表情

を見せている。







広い秋の浜には足跡だけが無数に残っている。







人けのない浜には白波が打ち寄せるばかりである。







人の少なくなった秋の浜には、鳶が空高く舞うのみ

であった。






佇める一家族ゐて秋渚




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