俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の雲

2021-11-05 | 俳句・秋・天文




空翔る龍の姿や秋の雲




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング



秋の雲は巻雲、巻層雲、巻積雲など、

六千メートル以上に現れる上層雲が多い。







概して横に広がる雲が多い。







高々と晴れ上がった空に浮かぶ白い雲は、

いかにも秋らしい爽やかさを感じさせる。







どこか旅心を誘うものがある。







見上げると、空を翔る龍の形をした秋の雲

があった。






秋雲や新宿のビル遠目にし




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初紅葉

2021-11-04 | 俳句・秋・植物




野火止の水潺潺と初紅葉




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング



楓をはじめとして、秋に色づいたばかりの紅葉をいう。







その年にまず紅葉するのは、櫨、白膠木などがある。







≪秋もはや岩にしぐれて初紅葉 許六≫と古人も

初紅葉を詠んでいる。







野火止用水がさらさらと流れていた。

その上に楓の初紅葉が見られた。






初紅葉人に越さるる散歩して




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

野菊

2021-11-03 | 俳句・秋・植物




聴秋閣への径行けば野菊かな




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング



山野に自生している菊の総称。







紫、黄、白などがあり、野草の代表。







柚香菊、野紺菊、山白菊、白山菊、沢白菊などがある。







野菊の中には、キク属、コンギク属、ヨメナ属などの

植物が含まれている。







三溪園内の聴秋閣(1623年に二条城内に建てられた

もの)へ行く路を歩いていると、野菊が沢山咲いていた。






野路菊や恋の予感といふはなく




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

竹の春

2021-11-02 | 俳句・秋・植物




竹の春農家に門扉などなくて




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング



竹は春に地下茎から竹の子を地上に出し、二、三か月

で一本の竹に急成長させる。







そのため親竹が生気を失い、「竹の秋」(春季)、

「竹落葉」(夏季)と呼ばれる状態になる。







その竹が秋になって回復し、葉が青々となるのを

「竹の春」と呼ぶ。







他の植物が枯れて落葉する時期に青々と茂る竹は

神秘的である。







敷地の広い農家があり、入口の脇に篁がある。

入口には門扉などなく、篁は竹の春となっていた。






耕耘機走る道なり竹の春




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敗荷(やれはす)

2021-11-01 | 俳句・秋・植物




敗荷や風のなければ無音にて




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング



晩秋、蓮の葉は色を失い傷つきだす。







これを「敗荷」という。







秋が深まると葉は枯れ、茎も折れて無残な

姿となる。







夏の葉の茂りから思うと、蓮の葉の破れ

傾いたさまは、いかにもうらぶれた感じ

がする。







蓮池の蓮がほとんど敗荷となっていた。

風が吹いていないので、全く無音の世界

であった。






山の端の雲茜色破蓮




にほんブログ村


俳句・短歌ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする