俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

雨水

2024-02-19 | 俳句・春・時候

 

 

黒雲の速き流れも雨水かな

 

 

 

 

 

 

二十四節気の一つで、陽暦二月十九日頃に当たる。

 

 

 

 

 

 

降る雪が雨に変わり、積もった雪や氷が解けて水となるとの意から、雨水という。

 

 

 

 

 

 

雨水直前の朔日が旧正月(春節)であり、旧正月の日付を決める基準である。

 

 

 

 

 

 

雨水の今日は曇り、一時雨も降った。

黒い雲の流れが速いのも雨水であると思った。

 

 

 

 

 

雨水かな浅瀬を鯉の泳ぎゐて

 

 

 

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春の土

2024-02-18 | 俳句・新年・地理

 

 

大胆な人の足跡春の土

 

 

 

 

 

 

春になって凍てがゆるんだ土をいう。

 

 

 

 

 

 

柔らかく黒々とした土には、ひとしお春の訪れを感じる。

 

 

 

 

 

 

雪と氷に閉ざされた地方で生まれた「土恋し」がもとになった比較的新しい季語である。

 

 

 

 

 

 

畑に大胆な人の足跡があった。

畑は柔らかく、踏めば足跡がくっきりとつく春の土であった。

 

 

 

 

 

飛び立ちし鳥の足跡春の土

 

 

 

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古草

2024-02-17 | 俳句・春・植物

 

 

古草や散歩の犬とすれ違ひ

 

 

 

 

 

 

春になって残っている古くなった前年の草のことをいう。

 

 

 

 

 

 

去年生えてまだ枯れずにある草で、常緑の多年草なら殆どがあてはまる。

 

 

 

 

 

 

古草は古草のみがあるだけではなく、若草の中に混じっているものをさす。

 

 

 

 

 

 

川沿いの道に古草が残っていた。

その前で、散歩をしている犬とすれ違った。

 

 

 

 

 

古草の野に遊ぶ子のをらざりし

 

 

 

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魚氷(ひ)に上(のぼ)る

2024-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷にひたすら歩く川堤

 

 

 

 

 

 

七十二候のうち立春の三候をいう。

 

 

 

 

 

 

二月十四日頃から十八日頃までの約五日間に当たる。

 

 

 

 

 

 

この時期になると少しずつ暖かくなり、川や湖の氷が割れて、その隙間から魚が氷の上に跳び上がるという意味である。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る時節となった。

暖かくなったので、ひたすら川堤を歩いた。

 

 

 

 

 

魚は氷に上りそろそろ旅心

 

 

 

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春一番

2024-02-15 | 俳句・春・天文

 

 

春一番走らせ畑の土埃

 

 

 

 

 

 

立春後、初めて吹く強い南風のことをいう。

 

 

 

 

 

 

強力な日本海低気圧へ吹き込む風で、大体二月末から三月初めに吹く。

だが、今年は本日、関東、北陸、四国の各地方で二週間も早い「春一番」が観測された。

 

 

 

 

 

 

元々は壱岐地方の漁師が使っていた言葉であったが、気象用語として定着した。

 

 

 

 

 

 

今日、春一番が吹いた。

畑の土埃を走らせ、凄まじい勢いであった。

 

 

 

 

 

春一番鴉四十羽流しけり

 

 

 

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