毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「黄くんは、実は子どもだった…」  2012年8月7日(火) No.408

2012-08-07 13:39:05 | 中国事情
今頃になって気が付く私も、超ボンヤリしている。
反応がイマイチ子供っぽいし、知識も意外と狭いので、
(スピーチコンテストで優勝したからと言って、全てに関して優秀なわけではない。
お姉さんが3人もいるので、家族みんなに可愛がられてお坊ちゃまに育ったんだなあ。
それにしても、なんかちょっと…)
と、内心訝ってはいたのだ。

黄くんはずっと自分は20歳だと言っていた。
しかし、日本に来てから急に
「僕は18歳です。」
と言うので、
「はあ?この前は20歳と言ったじゃないですか!
と私が声を大きくすると、
「中国では年齢はみんな数え(かぞえ)で言いますから。」
と言うではないか。
(現実には外国向けに「満」で言ったり国内向けに「数え」で言ったり、バラバラだが)
・・・・・・

これでストンと納得した。
中国式の丸暗記力、集中力においてすぐれている黄君は、
見事に校内スピーチコンテストで優勝したが、
中国の国内事情についてもそんなに詳しくないし、
日本語の幅広い知識も、
さらにコミュニケーション能力も、
3年生の先輩たちに比べて、まだまだだ。
だって、彼は本当に子どもだったのだ。

(なぜ18歳で大学2年生?跳び級制度?)
と思われるだろう。
そうではありません
中国では(省にもよるが)、小学校入学の年齢に幅があるのだ。
一般的には6歳だが、
「共働きなので幼稚園に連れて行くのが無理。」
などと、親の都合で子どもを早めに入学させるケースも結構多いとのこと。
「年上の中に一人入ったら、その子が苦労するんじゃないですか。」
と聞くと、
「5歳の子もたくさんいますから、大丈夫です。」
と言う。
この5歳、6歳というのは数えであるからして、
満で言うと4歳、5歳で入学することになる。
反対に数え年7歳で入学する子も少数ながらいるそうだ。

スピーチコンテストの審査基準を改める必要をヒシヒシと感じた今日この頃。
トホホ…。
コメント
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