一学期末試験が始まりました。
前半は今月末12月31日まで、授業最終日にするお気楽テストです。
後半は1月10日からだそうですが、詳細については未だ知らされていません。
下は数日前の3年「日本語作文」試験時の様子です。
教室には暖房が届いておらず、ずっと寒いまま今まで耐えている3年生です。
ガッツリ着込んでいますが、必ず誰かは風邪を引いています。
後ろに明るく輝いているのは、
モリ先生が見るに見かねて自分の宿舎から運んだ電気ストーブ。
ないよりずっとマシです。
(私も提供したいところですが、私の部屋のは最初から壊れていて使えません…)。
何故カーテンをしているかと言うと、少しでも外の寒気を防ぐためです。
カーテンの下に見えるのが暖房装置(お湯が通るもの)ですが、
去年からずっと壊れたまま作動しません。
マイナス10℃の日はどんなに寒かったか(この日もマイナス2~3℃)。
風邪を引いている学生の机上のティッシュが痛々しいです。
同じビルディングでも、暖かい教室、ちょっと暖かい教室といろいろです。
3年生は同じ学費を払っていてこの仕打ちです。
もし私が学生なら、うーむ、腹を立てて退学するかな。
3年生は何度も市長に電話して抗議したそうですが、市長の回答は
「どうしようもない」
の一言だったそうです。
中国人の先生に尋ねると、市長や学長にはこれに関して権限がなく、
山東省政府教育部かなんかの管轄だそうです。
山東省は江西省よりお金持ちの省なのですが、
教育にそんなにお金をかけてくれないらしいです。
なるほどね~。
さて、日本語学科最大のラッキーな教室は1年生の教室です。
お湯の暖房装置は作動していませんが、直方体ボックスタイプのエアコンがついていて、
学生たちは上着を脱ぐ人さえいますよ。
種の発芽じゃないけど、勉強にはある程度の快適な温度が必要です。
エアコンのおかげで、一年生の教室は雰囲気も明るく、
勉強への姿勢も前向き、字もきれいと、いいことづくめですよ。
下はカタカナがもうひと息の学生の解答ですが、文字が整っていると思いません?
一年生はおしなべてこの程度の字を書いています。
中国語は、促音(おっと、かっこ、ちょっとなど)、撥音(さんぱつなど)、長音(ようじ)、
濁音・半濁音・清音の違いなどが明確でなく、
漢語母語話者の学生たちをいつも悩ませています。
しかし、今年の一年生は一歩一歩慣れてきている様子。
もうすぐ冬休みですが、春節に帰ったらアニメ『天空の城ラピュタ』の挿入歌の
『君をのせて』を家族に歌って聞かせるのも宿題の一つです。
毎週1回の授業で歌うだけで、かなり見ないで歌えるようになりました。
この学年は日本語学科の希望の☆といったところでしょうか。
やっぱり、衣食足りて礼節を知ると言うか、
暖房足りて、勉強できると言うか。