サンマリノでのアイルトン・セナの事故のときのように見えてものすごくイヤな感じがしたんだ。あの事故も5月1日、時期も近かったのでね嫌な予感が的中しなきゃ・・って今日のシーンを見て最初は思った。
幸いなのかどうなのか、搬出される担架の上でコヴァライネンは親指をエドはるみのように“グ~”と立てていて意識がはっきりしていることがわかったから大事には至らないとは思うんだけど、コーナーから真っ直ぐ飛び出す事故をみるととっても切ないんだ。
ああいう悲しみは二度と味わいたくないんでね。
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余談だしかなり前だけど、江戸東京博物館で井深大氏と私がもっとも尊敬する本田宗一郎氏の合同展があって、ソニーの創生期からの製品とかホンダのとかあったんだけど、展示の最後がマクラーレンMP4/6で、その横のガラスケースの中にセナのヘルメットとレーシングスーツが展示してあって、その前で涙が止まらなかったんだ。
80年代半ばから90年代半ばまで、もともと、そして今でも自分は宗教とか神とかって信じないんだけど、どこかの宗教で言うような「生き神様」というものがもしあるとすれば、それはアイルトン・セナと、マイケル・ジョーダンだと思ってた。詳しくは書かないけど、プレーする姿が「神がかり」だったもの。“ここで決めてくれ!”って時に必ず結果を出すという点なんだけど、常人では絶対出来ないレベルだったんだ。それでも近年だとサッカー、リバプールのスティーブン・ジェラードは「神」だね。スポーツのプレーの姿で人々に感動と感激を与えられるってのはやっぱり「神」だよ。