下の記事でキャットフードのことを書いた・・・と、思ったら昨日、猫が原因で清水で大きな事故が起こってしまった。↓↓↓
保育園児の列に車、37人重軽傷 静岡・清水
2005年10月27日22時09分
27日午後1時10分ごろ、静岡市清水区草薙の市道で、近くの第二ふたば保育園の園児の列に乗用車が突っ込んだ。清水署によると、4歳と5歳の園児36人と引率の保育士1人の計37人が病院に運ばれた。頭を打つなどして女児3人が重傷、ほかの34人は軽傷。同署は乗用車を運転していた船員矢野彰容疑者(59)=同区草薙=を業務上過失致傷の疑いで現行犯逮捕した。
矢野容疑者は「右から飛び出してきた猫をよけようとして左に急ハンドルを切った」と供述しているという。法定速度は30キロ。事故当時の速度はまだ特定されていないが、目立ったブレーキ痕はなく、同署幹部は「速度はさほど出ていなかったようだ」と話している。
調べでは、現場は片側1車線の直線の坂道。保育士2人が園児36人を引率し、一行は道路を横断しようと、縁石がない路側帯に3~4列になって車が途切れるのを待っていた。
車は左側の住宅の石垣にぶつかった後、園児たちを次々とはねた。前の方にいた園児数人は体が車の下に入り、後ろを歩いていた子供も次々に倒れた。車の下の子供は近所の人が車を持ち上げて救出した。
同保育園の市川忠義園長によると、園児たちは静岡市内の県立美術館で開かれている展覧会を見学するため、午後1時過ぎに歩いて園を出発した。横断しようとしていたのは、道路反対側にある神社を通り抜けるためだったという。
私とかなべさんとかはよ~く知っている場所だと思うが、この道路、南幹線から入り、信号を過ぎれば狭いながらもここまでは歩道がある。この草薙神社の横だけ歩道がなく狭いのである。しかも保育園からすぐ下ったところ。だから引率の保育士は狭い道路は避けて車の通らない神社の中を通り抜けるために道路を横断しようとしたのだろう。まさかそこでネコが飛び出すとは・・。亡くなった子はいなかったのが不幸中の幸い。
信じてはくれないかもしれないが、過去に車で「ネコ踏んじゃった」が2回ある私は、ネコが飛び出してきたときに、後ろに車が接近しているときや両側にも避けるスペースがない場合、「そのまま突っ切る」ことに決めている。急ブレーキで追突されたり横に居合わせた人にぶつかるよりはよほどマシだから。ネコには申し訳ないが・・。ただ、他にも何度もネコを轢きかけたことはあるが、ネコは想像以上に身のこなしが良く、うまく車の下を通り抜けたりだとか、その瞬間に車の下で止まるとか、車の下でゴロゴロ転がってまともに当たるのを避けるだとかってのもあった。ニャンパラリン!・・である。それを半分信じて「突っ切る」。こういう「最悪の事態」を想定していないとこの事故のように、ネコ程度でヒトがパニクる事態となり大きな事故に繋がってしまう。ただ、あの狭い道路で路側帯に何十人もの保育園児が並んでいたらまずスピードを落とすのが先決だろう。そうでなきゃいくらまとまっていたからといって37人もはねることはなかったはずだ。
1つだけ、これは私だけが気にしているのかもしれないが、この事故現場が草薙川のすぐ横であることだ。実は今年、静岡県警のヘリが墜落した事故があったが、あの場所も草薙川の横。そこからわずかに1kmほど上流に行ったところが今回の現場。関連はもちろんないだろうが、あまりに近くで大きな事故が今年続いたのは不気味で、気分は阿藤快である・・・“なんだかなぁ~”
最近の清水はいいニュースがないねぇ・・・エスパルスも大丈夫かね?
=訂正の追記=
上のほうで「この草薙神社の横だけ歩道がなく狭いのである。」と書いたが、最近歩道ができたようである。いつも通るのに気がつかなかったなぁ・・。でも今回事故になった方は未だに歩道はないままである。
その後の報道をみると、どうやら保育園から神社へ行くまでの保育園を出てすぐの信号は変則の交差点で、保育園側からは3回渡らないと神社側へは行けないことがわかった。確かに小さな子どもたちを大勢連れて信号を3回待つのは大変だろう。交差点の横断歩道と歩行者用信号の形もそれで良かったのか?そして、歩道も横断歩道もない場所で死角になるカーブのすぐ後で横断させるのも良かったのか?保育園側は「いつも右側通行を教えていて、それを徹底させた」とも言っているが、それを最優先させるべき場所だったかどうかはもう一度考え直す必要があるだろう。融通がきかなすぎたというか、それにこだわりすぎて何が本当に安全かはちょっと後回しにされていなかったか?交通安全って単純じゃないから。
車のほうは当初の予想とは違い、スピードはそれほど出ていなかったとのこと。ならば尚更ハンドルはそのままでブレーキだけでの回避行動はとれなかったか?(結果的に猫を轢いたとしても)との疑問は残る。
不運もいくつか重なった事故ではあるが、あの道を知っている人ならわかるだろうけど、事故は「起きるとすればあそこしかない」という場所でもあった。いそがば回れ・・・ということか・・・
事故の翌日、フジテレビの「とくダネ!」でゲスト・コメンテーターの斎藤孝・明治大文学部教授(「声に出して読みたい日本語」でおなじみ)が、「猫にぶつかっちゃいけないと思って避けてしまったというのはいかにも“やさしくお人好しの静岡人”らしいですねぇ」と笑顔交じりでコメントしていた。やっぱり静岡人には静岡人の気持ちがわかるのだろうか、斎藤教授も静岡人である。(静高出東大法学部出だってさ!エリート中のエリート!)