さつき通り、新清水駅周辺

　現在、清水のさつき通り、新清水駅周辺では電線の地下埋設化工事が行われています。工事が終われば、歩道上にボックスなどは残るものの電柱も電線も地上にはなくなり、すっきり広く、空が広く見える道路に変わります。
　数年前、一足先に清水銀座通り（現在の正式名は“パル通り”？）は地下埋設化を終えておりとてもスッキリしており、照明も一新したため夜はとてもキレイに見えます。

　ただ・・・、もともとは路面電車（静鉄清水市内線）が通っていたさつき通り、そのチンチン電車が通っていた頃は、逆に電車のき電線を広い道路の中央に吊るすために架線が張り巡らされ見上げれば電線だらけだった所。時代の流れとはいえ、かつての面影が消えて、その“スッキリさ”が私の中では少し“モヤっと”しています。伊東四郎にボール投げたい気分。

　その工事現場のところに、旧ヤオハン清水店が、もっと古い人には旧花菱デパートの建物が解体工事の最中です。私は最初はそこのトンカツ屋さんが地主だと思ってましたが、トンカツ屋さんはその上階部分、つまり自分のお店の上の分だけ権利があって、大半は別の地主だったようです。それはさておき・・
　その「大半部分」は解体され整地されたあとはなんと！・・レクサスのショールームになるんだそうです。それこそかつてのイメージはなくなりますが、通りが小ギレイになるのは歓迎です。ただ、詳細は知らないので、始発駅至近の場所を考えればマンションは至極妥当だと思いますが、１Ｆがレクサスで上階が他の店舗なりマンションなりになるのか？あるいはレクサス単独の建物なのかは私はわかりません。もし「ショールームだけ」となるなら、ずいぶん贅沢なもんだと思いますが・・

　“チンチン電車”といえば、ウチ近辺やおそらく静鉄沿線に古くから住んでいる人は、国鉄・ＪＲのことを「汽車」、静鉄の静岡清水線を「電車」、清水市内線を「チンチン電車」と呼び分けていたはずです。私はいまでも使います。

　私：今夜静岡へ飲みに行くよ。
　母：どっちでいくの？
　私：汽車。
　母：汽車のほうが駅遠いじゃん。電車のほうが始発だから座れるし。
　私：飲み会の会場がむこうで降りてから近いし、汽車のほうが安いから・・

・・てな具合です。もちろん、当時も蒸気機関車が走ってたわけじゃないんですがね。古い人はそう言います。私も言い分けやすいのと、ちょっと“通っぽくて”使います。