『おしっこ研究所』の著者として思うことを書いてみようと思う。
歌舞伎町タワーの「ジェンダーレストイレ」が
大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。
また「女子トイレがどんどんなくなっていく」
という女性の悲鳴も、SNS等でしばしば目にする。
評判が最悪だった「ジェンダーレストイレ」だが、
個人的には、さほど悪くない試みだったのではないかと思う。
というのは、異性の目があることで落ち着かなくなり、
無駄に長時間個室にこもるおバカさんが減るからだ🐎🦌。
トイレとは別個に「レストルーム」を設けることで
女性だけの空間を守ればよいのではないか。
寝ているのか、瞑想でもしているのか知らないが、
信じられないくらい長時間、個室を占領するヤツがいる、
という訴えは男女ともによく聞く。
限界の人は〇意を覚えることだろう……。
そういう意味で、公共のトイレを和式に戻す、
という作戦も考えられる。
※ただ、和式は高齢者や障がい者が使えず、
コントロール力が低い人に汚されやすいリスクがある。
もう一つ、「ジェンダーレストイレ」のメリットとしては、
「トイレに行く」という行為への羞恥心がなくなっていくこと。
何年、何十年もかかるだろうが、
排泄行為への隠匿性が和らいでいくことが期待できる。
特に日本では、排泄行為はタブーとされ、
音を漏らすことも許されず、擬音装置までついている。
※海外では、トイレの「音」を気にする人は基本的にいません。
動物として当然の行為なのに、命がけで隠す
という文化は、些か異常ともいえよう。
思春期の中高生が「トイレ行きたい」と言えずに失敗、
デート中は死ぬ気でトイレを我慢している、
といった、隠れた悲劇も減っていくことだろう。
昭和の頃は、男女共用トイレが当たり前だった。
同時に、毎日のように立ちション・野ションを見かけた笑。
明治の頃には、女子高生がそこらへんで用を足していた。
もちろん、これは極端な話で、衛生上も望ましくないが、
排泄行為への恥じらいを減らすことで
救われる人は意外に多いのではないかと考えている。