生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

「ジェンダーレストイレ」はそれほど悪くないのでは?

2023-11-18 | 世界一まじめなおしっこ研究所

『おしっこ研究所』の著者として思うことを書いてみようと思う。

歌舞伎町タワーのーレ
大きな話題を呼んだのは記憶に新しい。

また「女子トイレがどんどんなくなっていく」
という女性の悲鳴も、SNS等でしばしば目にする。

評判が最悪だった「ジェンダーレストイレ」だが、
個人的には、さほど悪くない試みだったのではないかと思う。

というのは、異性の目があることで落ち着かなくなり、
無駄に長時間個室にこもるおバカさんが減るからだ🐎🦌。

トイレとは別個に「レストルーム」を設けることで
女性だけの空間を守ればよいのではないか。

寝ているのか、瞑想でもしているのか知らないが、
信じられないくらい長時間、個室を占領するヤツがいる、
という訴えは男女ともによく聞く。
限界の人は〇意を覚えることだろう……。

そういう意味で、公共のトイレを和式に戻す、
という作戦も考えられる。

※ただ、和式は高齢者や障がい者が使えず、
コントロール力が低い人に汚されやすいリスクがある。

もう一つ、「ジェンダーレストイレ」のメリットとしては、
「トイレに行く」という行為への羞恥心がなくなっていくこと。

何年、何十年もかかるだろうが、
排泄行為への隠匿性が和らいでいくことが期待できる。

特に日本では、排泄行為はタブーとされ、
音を漏らすことも許されず、擬音装置までついている。

※海外では、トイレの「音」を気にする人は基本的にいません。

動物として当然の行為なのに、命がけで隠す
という文化は、些か異常ともいえよう。

思春期の中高生が「トイレ行きたい」と言えずに失敗、
デート中は死ぬ気でトイレを我慢している、
といった、隠れた悲劇も減っていくことだろう。

昭和の頃は、男女共用トイレが当たり前だった。
同時に、毎日のように立ちション・野ションを見かけた笑。
明治の頃には、女子高生がそこらへんで用を足していた。

もちろん、これは極端な話で、衛生上も望ましくないが、
排泄行為への恥じらいを減らすことで
救われる人は意外に多いのではないかと考えている。

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ラジオ出演します

2020-03-17 | 世界一まじめなおしっこ研究所

最近、「母の状況」で重めの記事が多かったですが、
「よいこと」でもバタバタし始めています。

まず、ラジオ出演することになり、収録してきました。

NHKラジオ第一
こやぶとみちょぱのとりしらベイビー最終回
(放送)2020年3月27日(金)21:05~21:55

きっかけは「世界一まじめなおしっこ研究」で
おしっこやトイレに関する対談をしてきました。

よろしかったらぜひ聞いてください!

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「おしっこ事件」で取材受けました

2019-08-02 | 世界一まじめなおしっこ研究所



『世界一まじめなおしっこ研究所』を出版して約2年。
おしっこを使った怪事件が起こったことで、
取材していただきました。以下、記事やVTRになってます。

★独占欲が“暴走”?同僚女性の化粧水に尿
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20190728-00000011-ann-soci

【記事文の引用】
奈良市で同僚女性の自宅に侵入して自分の尿を化粧水に混ぜたとして、
46歳の介護職員の男が逮捕されました。
女性から警察に「同僚がストーカーかもしれない」と通報があり、
●●●●被告を住居侵入の疑いで逮捕しました。
その後の調べで、男の日記に尿の混入について書かれていたため、
器物損壊の疑いで再逮捕されました。

なんと、自分のおしっこを女性の化粧水にこっそり混ぜ、
しかもそれを日記に残していたという。
その心理とは一体…。

そこで、Abema的は「世界一まじめなおしっこ研究所」
という本の著者、生物教師・金子大輔さんに話を聞いた。

「世界一まじめなおしっこ研究所」著者・金子大輔さん:
「犬がよく電柱とかにおしっこを掛けてマーキングしますよね。
(男性は)マーキングと同じように自分のものにしたい、
性的魅力を感じるものに体液を掛けるという心理」

「(Q.尿を掛ける・混入する、心理的に違いは?)あまり違いはないと思います。
女性はどちらかというと、嫌がらせとかで嫌いな人のものに尿を掛けることはあるが、(女性は)好きな人とか魅力のある人に尿を掛けるというのはあまり聞かない」

調べに対し、「自分のものを入れることで、被害者を自分のものと思い込もうとした」と容疑を認めているという。
【引用ここまで】


「世界一まじめなおしっこ研究所」では、医学面、生物学面だけでなく、
心理学、文学、芸術面からも「おしっこ」を考察しているので、
このような取材を頂いたのだろう。

そういえば「うんち博士」「ウンコ学者」と聞いて
思い浮かぶ方は何名かいるが、「おしっこ博士」は思い浮かばない。
これを機に「おしっこ博士」を目指してみようか(笑)……。


ちなみに、インタビューにあった「女性が起こした尿を使った事件」としては、
以下のようなものを記憶している。

・騒音を巡るゴタゴタで、隣家の車に繰り返し尿をかけた。
・パワハラを受けた某女子アナが、更衣室でジャーとやって会社に復讐。
・モラハラ枯れ氏と別れ際、彼氏の車の中でジャーとやった。
・家政婦が、大嫌いな使用人のソファーに座ってジャー(海外)。

やはり嫌いな人への嫌がらせ系ばかりで、
男性のようなマーキング目的の事例は思い浮かばぬ。


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幼児のようにおしっこ・う○こで盛り上がる!

2014-12-07 | 世界一まじめなおしっこ研究所

ツイッター(ミクシィつぶやき・facebookと連携)で
「ザリガニは顔から尿を出す蟹座ネタをつぶやいたら、
いろいろ盛り上がったので、日記にも書いてみる。

もしヒトも顔から尿を出すように進化してたら……。

人前で排尿するのが恥ずかしいという発想がなくなり、
軽犯罪がもっともっと横行してしまうだろうウッシッシ

東京の端の江戸川区というやや田舎な地域の例だが、
10年くらい前までは、立ち小便・野小便はしょっちゅう見かけたトイレ
だが今では、幼児や酔っ払いでも滅多にしなくなっている。

一方で、明治の頃には女子高生が道端でフツーに小用を足していて、
それを辞めるよう学校で繰り返し指導したという話もある。
尤も今でも田舎の方にいけば、おばあさんが道端でやっていたりするが。

時代や地域の変化、あな恐ろし。。。


小学校の校舎をくまなく探せば、必ずどこかに「う○こ」
という落書きを見つけることができるだろう。
そして中学校の校舎をくまなく探せば、必ずどこかに「○EX」
という落書きを見つけることができる。

子どもの頃は皆、この手の話が大好きだったはず。
おしっこ・う○こは「創造物アート」なのである。

でも大人になるとそれがタブーになる。
特に最近は、あまりにも神経質にタブー視しているようで寂しく感じるがく~(落胆した顔)

排泄は、動物の基本中の基本。
イモムシでも、フンを見れば体調やさなぎになる時期が予想できる。

そもそも膀胱や肛門はなぜあるのか。

野生動物にとって、フンは自分の存在を天敵に知らせてしまうので、
垂れ流しはきわめて危険。
また、種によってはマーキングなどコミュニケーションに使ったりする。
それで「我慢して溜めておく」機能が発達したのだ。

しかし鳥類では、
飛びながら垂れ流せば危険は少ないので、肛門が未発達。


・金魚のおしっこはどこか?
・なぜコアラの赤ちゃんは親のフンを食べるのか?
・ウサギが自分のフンを食べるのはなぜか?
・尿から洗剤を作る
…………。

こんなサイエンスイベントを開催したら
きっと子どもに大ウケなのではないだろうか。
(もし受けなかったら、本気でやばい時代になったと言えるだろう)


私が小学生の頃は、まだとてもおおらかだった。
女子と一緒に遊んでても、いきなり
「ちょっと横向いてて!」なんてこともあった。
いわんや男子をや…………。

『黄色いハンカチ』や『斜陽』でも女性の野ションシーンが描かれている。

※「太宰治『斜陽』ってどんな話か知ってる?」と聞いて、
「貴婦人が野ションする話でしょ」と答えたら、最初の数ページで挫折したのが丸わかり(笑)

排泄への考え方は、おおらかな時代か、神経質な時代か、
を反映しているのではないかと考えている。

だから、野小便の減少を単なるマナー向上とは喜べない気がするのだ。

※以下、拙著もよろしくお願いいたします。

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