生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

人間中心主義がダメな根拠

2018-02-21 | 自然科学

なんとなくいやだなあ~とは思っても、
論理的にその根拠を述べるのが難しいことは往々にしてある。

しかし自然科学の世界では、
客観的な説得力が重要であったりするから厄介だあせあせ(飛び散る汗)

人間中心主義はなぜダメか、について。

これまでは、ヒトはハイレベルな社会と技術を持ち、
影響力が大きすぎるから、という根拠を挙げていた。
しかも地球上で70億と、高次消費者としてはあり得ないほど個体数が多い。
すべてのヒトが恩恵に預かれる人間中心主義を貫こうとすれば、
間違いなく地球が崩壊する爆弾

まずは人口を数百分の一以下にしない限りは、
人間中心主義の徹底はありえないと言う考えである。
(日本で数十万人、世界で数千万人といったところだろう)
このことは繰り返し、「人口減らせ論」で述べてきたとおり。

★人口を減らせ論
http://blog.goo.ne.jp/cameleotino/c/920852491d01fb08a9f5af2701a9db51


が、
花里孝幸氏「自然はそんなにヤワじゃない―誤解だらけの生態系」(新潮社)
を読んで、もう一つ、新たな根拠を提示できるようになったぴかぴか(新しい)

まず生物学的な前提として、
「生殖可能な子」を残せるもの同士を『同種』としている。

ロバとウマで
ラバというハイブリッドを産むことは可能だが、
ラバには生殖能力がない。
このため、ロバとウマは別種となるのだ。

かつて地球上に存在した「ネアンデルタール人」も
現存のヒト(ホモ・サピエンス)とは
交配が不可能なことがわかったので、別種ということになる。


現在も、アマゾンなどの奥地で、
文明から完全に隔離された民族が確認されている。

彼らのDNA、あるいは我々のDNAが長年のうちに変化し、
彼らと我々の間で、交配が不可能になる可能性は十分考えられる。
そうなると、その民族はホモ・サピエンスとは「別種」となる。

人間中心主義では、ホモ・サピエンス以外の生物を上から目線で見下ろし、
保護したり駆除したり……やりたい放題行ってきた。

だから「別種」であるその民族も、
イヌやカエル、あるいは虫と同様の扱いを受けることになってしまうのだ。
なにしろ、ホモ・サピエンスではないのだから・・・・・・。
そんなことが人道的に許されないことは明らかではかなかろうか。

脱・人間中心主義は21世紀の大きな課題だクローバー

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抽象画~ビバルディのマネをしたい

2018-02-17 | 絵画

この前、2枚目の抽象画が完成!わーい(嬉しい顔)
前回は早春をイメージしたので、今回は初夏をイメージした晴れ


油彩絵具という画材を使い始めてほぼ一年だが、
すっかり気に入っている。
こんな風に厚塗りするのが特に好き。


次は盛夏をイメージして描こうと、こんなラフスケッチをしてみました。


もうここまで来たら、ビバルディの「四季」みたいなノリで、
すべてのシーズンを抽象画で表現してみようか……。

ところで、ビバルディの四季は、
Wikipediaで視聴できることがわかりました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/四季_(ヴィヴァルディ)

ビバルディの四季において、私がおもしろいと思ってる点がある。
それは、春夏秋冬の4曲のうち最も暗いのが「夏」だということ。
それも死を感じさせるとさえ言われる、
「ト短調」という陰気な調が使われてるのだ。

どんな曲なのかは、Wikipediaにも書かれているので、
読みながら視聴してはいかがでしょうか。

因みに「夏」の第二楽章ではハエやブユも表現される。
ハエを扱った曲というのは、私は他に知らない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする