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生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

史上4回目のスーパーエルニーニョか

2023-06-20 | 天気・気象

この夏、『スーパーエルニーニョ』
が発生する可能性が高まってきた。

ペルー沖の海水温が高くなるのがエルニーニョ現象、
低くなるのがラニーニャ現象である。

特に平年より1.5℃以上高くなるケースを
スーパーエルニーニョと呼んでいる。
(いつ誰が定義したのかは不明)

エルニーニョをピンク、ラニーニャを青で表わしているが、
スーパーエルニーニョは観測史上、過去3回発生している。
(赤がスーパーエルニーニョ)

一般にエルニーニョだと冷夏・暖冬傾向、
ラニーニャだと猛暑・寒冬傾向とされる。

冷夏と聞くと安心するかもしれないが、
夏空が続かず、雷雨や集中豪雨が発生しやすいという面がある。

前回のスーパーエルニーニョ時(2015年)には、
『平成27年9月関東・東北豪雨』、
『6月2日から7月26日にかけての
風第9号・第11号・第12号による大雨』
などが発生している。

加えて今回は、ラニーニャ状態から
一気にスーパーエルニーニョに突入してしまうのも特徴的である。

過去事例が少ないので、具体的に何が起こるのかは難しいところだが、
今後の情報に十分な注意が必要であろう。

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【2023年台風2号】梅雨前線にダイレクトにぶつかってくる赤道気団

2023-06-03 | 天気・気象

一時は905hPa、最大瞬間風速85mまで発達した台風2号。
https://www.youtube.com/shorts/uwYFh0193NA


現在は、日本のはるか南を進んでいますが、
梅雨前線を刺激したため、記録的な大雨をもたらしています。

気象予報士は「腐っても鯛」を文字って
「腐っても台風」と言って、台風を甘く見ることを戒めますが、
今回はまさにそんなパターンといえそうです。

動画にまとめてみましたので、ぜひご覧ください。

●最も発達した積乱雲が通過したときの光景です。
https://www.youtube.com/shorts/sQ1mOdmoCyI

●今回の気象状況について
【2023年台風2号】梅雨前線にダイレクトにぶつかってくる赤道気団

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千葉県内(千葉、館山、勝浦、銚子)での大雪記録

2023-02-21 | 天気・気象

東京、横浜に次いで、
千葉、館山、勝浦、銚子の大雪記録を調べてみました。

房総半島は、南岸低気圧接近時に
海からの暖気が入りやすく、
積雪ゲットの難易度は高めだ。

特に南部や北東部(館山、勝浦、銚子)
で大雪になることは激レアといってよい。

詳しくは動画にまとめましたが、
千葉は「爆弾低気圧型」で、
館山や勝浦は「南岸前線型」で、
銚子は「弱い気圧の谷型」で
大雪がもたらされることが多いようです。

【ランキング】千葉市の大雪トップ5

【ランキング】千葉県館山の大雪トップ5

千葉県勝浦市の大雪トップ5。ランキング

【ランキング】千葉県銚子の大雪トップ5

 

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横浜の大雪トップ5を調べると、驚くべきことに……

2023-01-22 | 天気・気象

この前、東京の観測史上トップ5の大雪について
解説した動画を作ったので、
同じように横浜についても調べてみました。

すると、予想外の驚くべきことが……。
表からおきづきでしょうか。
よろしければぜひ動画ご覧ください。

★観測史上、横浜の大雪トップ5ランキング

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明治以来、東京の大雪ランキングトップ5!

2023-01-18 | 天気・気象

近年、2014年以降には
東京でもたびたび記録的大雪に見舞われ、
2014年には27cm、2018年には23cmの積雪を観測しています。

東京では20cmを超えると、数十年に一度の大雪
ということができるでしょう。

では、明治の頃、気象庁が観測を初めて以来、
積雪深のトップ5を調べてみると、以下になりました。

1945年は超大寒冬としても有名です。

詳しくは動画で解説したので、
よろしければぜひご覧ください。

★明治以来、東京の大雪ランキングトップ5!

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2022年台風14号、『枕崎台風』並みで九州接近か

2022-09-17 | 天気・気象

昨日のお昼頃には「令和元年房総半島台風並み」
だった台風14号が、一晩で『枕崎台風並み』に発達。

ちょっと脅かし過ぎかな、という気がしないではないが、
警戒を呼び掛ける動画を作りました。
よろしければご覧ください。

2022年台風14号、『枕崎台風』並みで九州接近か

ちなみに920~930hPaでの最接近とは、
日本で経験済みの嵐のうち、史上最強クラスのものと思ってください。

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【猛暑】悲しいお知らせ

2022-06-28 | 天気・気象

以下動画にまとめましたが、
6月末になって
関東地方では異常な猛暑に見舞われています。

★史上最高クラスの6月猛暑!何が起こったのか?

そしてさらに悲しいお知らせです。
下の図をごらんください。

薄いピンクが真夏日(30℃以上)濃厚、
赤が猛暑日(35℃以上)となる目安の暖気です。


29日以降、関東地方には
赤よりさらに2ランク上の暖気が入ってきます。

40℃超えが多発するかもしれません。
国内最高気温41.1℃(熊谷、浜松)が破られるかもしれません。

十分ご注意ください。

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東京が予想されたほどの雪にならなかった原因

2022-02-14 | 天気・気象

10日に次いで今日14日も、
東京などは予想されたほどの雪にはなりませんでした。

いち気象予報士としてお詫び申し上げます。
申し訳ございませんでした。

原因は前回10日と同様と考えられます。

原因1:
海からの東寄りの風(北北東風)が入ったこと。 





東京で大雪になるときの風向は99%「北北西」である。
北北西の風だと内陸からの寒気を引き込むことになるが、
「北北東」だと、海からの相対的に暖かな空気を引き込んでしまう。

原因2:
降水が強まらなかった。

気温をグンと下げるチャンスは、
「降水開始時」と「降水が強まるとき」の
2回のタイミングがある。

今回は降水が強まるタイミングが遅かったうえに、
Maxで2.5mm/時とそれほど強まらなかったことが
大きな原因として考えられる。


「原因がわかっているなら当てろよ」と突っ込まれそうだが、
これらの微気象的な要素は、
降り出してみないとわからないところがある。

後から見直すとシグナルは出ているのだが、
事前に見抜くのは至難の技なのです。

 
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東京は思ったほど積もらなかったけれど……。

2022-02-11 | 天気・気象

警戒体制で迎えた南岸低気圧。

結果的に東京や横浜などは、
予想されたほどの積雪になりませんでした。
その原因を考察してみました。

★なぜ東京などで予想されたほどの積雪にならなかったか
https://www.youtube.com/watch?v=khrIa0xcxKw

しかし夜が更けてから千葉県で
急に雪の降り方が激しくなってきました。
局地的には15~20cm積もっている可能性があります。

千葉県南部と北西部には
大雪警報を出したほうがいいのではないでしょうか。

そして、今度の日曜日も
東京はまた雪になりそうです。
この冬はこの先どうなるか、それも考察してみました。

★この冬はこのあとどうなる?まさか伝説の1984年の再来か??
https://www.youtube.com/watch?v=61BPU09_asg&t=6s

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今回は東京は雨。ただし●にご注意

2022-01-10 | 天気・気象

またやってきますね~低気圧殿。

今回は上空の気温がかなり高く、
さらに暖気が入ってくる場であるため、
都心を含めた平野部ではまず雨でしょう。

問題は長野や山梨などの内陸部。
私がウェザーニューズで予報を出していたときに、
血が凍る思いをしたのも、今回と似たパターンです。

その日も今回同様、上空の気温が高かったので、
なんの疑いもなく雨マークをつけ(甲信地方も含め)……。
数時間後「さて、そろそろ降ってきたかな」
とライブカメラを確認した瞬間、血が凍ったのでした。

カメラに写っていたのは、
白銀に埋もれた甲信地方のとある都市。

今だから言い訳させてもらうと、
気象庁さんも私とほぼ同じ予報を出して外していたし、
当時の上司も、予報に反対はしなかった……。

そして今回はもう一点、気になっていることがあります。
都心部を含め、雷が鳴る可能性です。

それらをまとめて動画にしたので、よろしければご覧ください。

★今回は東京は雨かな。ただし、●に注意を

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