生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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反対するも賛成するも難しい問題……

2010-08-28 | 社会・法律・労働
27日午前中に行われた、
『死刑場の公開』が話題を呼んでいる。

死刑場の仕組みについては、
江戸川乱歩賞作品の『13階段』で詳細に描かれていたので、
案外知られていたようだが、今日の映像を見て、
だいぶイメージが違う、と思ったのは自分ばかりではないだろう。



公開の意図としては、いくつか考えられるが、
『死刑廃止』に向けての動きと考えて、ほぼ間違いないと思う。

現在でも死刑があるのは、先進13カ国では、
たしか日本とアメリカの一部の州だけだった気がするし。



一方で、途上国ではかなり残虐な刑が未だにあるという。
ソマリアでは、数ヶ月前、
数人の若者が処刑されたことがニュースになった。

理由が「ワールドカップを観たから」。。。
(ソマリアでは、ワールドカップを観るのが禁止されてる)

また、浮気をした20歳の女性が姦通罪に問われ、
投石刑にされたことも話題になった。

※投石刑
多くの人が、次々に石を投げつけて死亡させる刑。



だがやはり、死刑の問題は難しい。
「もし冤罪があったら……」という懸念が付きまとう。
菅谷さんの冤罪事件は、記憶に新しい。

菅谷さんの逮捕当時、自分は小学生だった気がするけれど、
インタビューで、ものすごい言われようだったのを覚えている。
「子どもが好きだけど、なんか異常な気がした」とか、
「なんか怪しい感じだった」とか……。

冷静に考えれば、きわめて根拠薄弱な証言ばかりだが、
あの当時、冤罪の可能性を疑えた人は、いったい何人いただろう。。。


さらに、
夏祭りでカレーにヒ素を入れ、4人を殺害したとされる事件でも、
一部で冤罪疑惑が挙がり始めている。

人間は、
勘違いをするし、嘘もつくし、思い込みの激しい生き物……。
さらに、現在科学を駆使すれば、
記憶を混乱させたり、書き換えることも不可能でない。

「100%のこの人が犯人だ!!」
というケースは、ないに等しいことを考えると、
死刑問題はさらに難しくなりそうだ。



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