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メタンハイドレートの生産試験に成功 海底からは世界初(産経新聞) - goo ニュース

2013年03月12日 16時23分28秒 | Weblog
メタンハイドレートの生産試験に成功 海底からは世界初(産経新聞) - goo ニュース

経済産業省は2013年3月12日、愛知県沖の深海で進めていた次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを取り出す生産試験で、ガスの生産を確認したと発表した。海底からの試験成功は世界初で、将来の国産天然ガス資源として期待される。

 試験は、国の委託を受けた独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)などが、同日午前5時40分から地球深部探査船「ちきゅう」を使って実施。愛知県の渥美半島沖の水深、約1千メートルの海底から約330メートル掘り進んだメタンハイドレートの層で、水とメタンガスに分解して採取する作業を始め、同9時半ごろにメタンガスの生産を確認した。

 【メタンハイドレート】 
天然ガスの主成分となるメタンガスと水が低温・高圧の環境下で結晶化した氷のような形状をした物質で、永久凍土地帯や大陸縁辺部の海域に存在する。火をつけると燃えるため「燃える氷」といわれる。燃焼時の二酸化炭素(CO2)排出量は石炭に比べると半分程度と少なく、地球温暖化対策にも効果的な新たなエネルギー資源として注目されている。カナダ北部で2002年に陸地での生産は成功していたが、海底下の地層から取り出すには膨大な費用や高度な技術が必要で、困難とされていた。


Wikipediaには現在考えられている日本近海のメタンハイドレートの
埋蔵量と採取技術について下記のように記載されている。

日本のメタンハイドレートの資源量
日本のメタンハイドレートの資源量は、1996年の時点でわかっているだけでも、天然ガス換算で7.35兆m3(日本で消費される天然ガスの約96年分)以上と推計されている[8]。もし将来、石油や天然ガスが枯渇するか異常に価格が高騰し、海底のメタンハイドレートが低コストで採掘が可能となれば、日本は自国で消費するエネルギー量を賄える自主資源の保有国になるという意見があり[5]、尖閣諸島近海の海底にあるとされている天然ガスなどを含めると日本は世界有数のエネルギー資源大国になれる可能性があるという意見もある[6]。

[5] a b “日中韓台メタンハイドレート戦争…天然ガス100年分”. 夕刊フジ. (2008年11月17日). http://www.zakzak.co.jp/top/200811/t2008111746_all.html 2008年11月17日閲覧。

[6] a b c d e f g h [独立総合研究所代表 青山繁晴の熱血トーク 民主党も自民党も死ぬ覚悟で政治をしているか”. 超人大陸 (2010年4月1日). 2012年8月14日閲覧。『日本は「メタンハイドレート」で資源大国に!』 たかじんのそこまでやって委員会、2010年4月11日 2010年4月18日。『メタンハイドレートが炙り出す日本の病巣』 たかじんのそこまでやって委員会、2010年4月18日 2010年4月25日。『田母神塾 #28』 チャンネル桜、2010年1月22日。青山のニュースDEズバリ! スーパーニュースアンカー、2011年4月6日。『7人の侍が提言!「ニッポン復活!我々の進むべき道はコレだ!」』 たかじんnoマネー 2011年4月30日。ほか

[8]メタンハイドレート探査と資源量評価”. メタンハイドレート資源開発研究コンソーシアム (2008年11月17日). 2012年8月14日閲覧。


採取技術
現在までに提案されている主なメタン回収法は下記のとおり

1)加熱法(温水圧入法・坑井加熱法)
2)減圧法
3)分解促進剤注入法(メタノールなど)
4)ゲスト分子置換法(二酸化炭素など)。
 ハイドレート格子にメタン分子より、二酸化炭素分子のほうがより安定して
 トラップされる性質を用いて、メタンと二酸化炭素を置換する。
5)ピストン打法(独立総合研究所が開発)。

ピストン打法以外はメタンハイドレートを現位置(メタンハイドレート貯留層内)で分解させ、メタンガスを回収する手法である。


低コストでかつ大量に採取することは技術的に課題が多いという意見と
メタンハイドレートは天然ガスなので、LNGのように液化天然ガスを
溶かして使っている日本のような国ではメタンハイドレートの取り扱いは
得意であり、日本海のメタンハイドレートは取るだけで済むことなどから
コストも技術もさほど難しく無く、土木工学を利用して海水から
メタンハイドレートを取り出すことや実用化自体は可能だという意見もある。
いずれにせよこれから実用に向けた技術開発が必要な分野である。

関連Blog(小生のBlog)
ちきゅう見学記(その1)in 2009-2-15

地球深部探査船ちきゅうの見学記(その2)in2009-2-15

2009年2月15日に神戸に寄港した「ちきゅう」の写真を載せておきます。
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