(開示された昨年のヘリパッド工事の工事写真(一部))
19日(木)、朝から嘉手納の防衛局に行き、公文書公開請求をしていた昨年度のヘリパッド工事の大量の工事写真の開示を受けた。昨年度のヘリパッド工事については工事費の積算に問題が多く、不正支出の疑いが強いのだが、今日、開示された工事写真を見ても、その疑いはますます強くなった。
私は、昨年から防衛局に通い、高江のヘリパッド工事だけではなく、オスプレイの飛行状況調査等の公文書開示請求を何度も続けてきた。オスプレイの飛行状況調査については、防衛局は、日米合意違反の飛行はないと発表したのだが、開示された文書によって、そもそも防衛局の調査項目には、飛行モードについて調査はしていないことが判明し、沖縄の新聞だけではなく、東京新聞等でも大きく報道された。細かい公文書公開請求を続けることによって、やっと判明する事実も多い。
ところが、今回成立した特定秘密法では、オスプレイの飛行や、ヘリパッドの構造などは、外交・防衛上の秘密だとされてしまう恐れが強い。こうした公文書公開請求自体が、違法行為として処罰される可能性もあるという。法律の実際の施行まで1年あるが、なんとか撤回か改正を求めなければ、あらゆる情報が闇の中に隠され、住民の運動などできなくなってしまう。
開示を終え、大急ぎで高江に向かった。午後から、赤土流出防止条例を所管する沖縄県環境保全課の現地立入調査があるのだ。
高江に着くと、今日もオスプレイが集落の上をヘリモードで飛び回っていた。12月13日、受注業者の作業員による暴力行為の抗議で防衛局に行った際、最後に住民の会のMさんが防衛局の担当者に怒りをぶつけたことを思いだした。
Mさんは、高江の小学校のPTAの会長をされている。12月11日、2機のオスプレイが高江の集落の上を旋回し、小学校のすぐ上空を飛び交った。子どもたちの話では、その際、小学校の校庭に2機のオスプレイの影がくっきりと映ったという。さすがに防衛局の職員も、「そういうことは回避するよう米軍に申入れたい。」と認めざるを得なかったが、こんな傍若無人の飛行を許してはならない。今からこんな実態で、6基のヘリパッドが作られてしまうといったいどうなるのか。
オスプレイがやっと飛び去ると、今度はHH-60ヘリがやってきた。このヘリは、8月にキャンプ・ハンセンに墜落し、12月16日に神奈川で墜落したヘリもその同型機だ。
(沖縄県環境保全課の現地立入調査)
(メインゲート前での監視行動)