チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

今日(7月18日・火)は、沖縄県知事公室長・土建部長らと面談。「7月末にも、辺野古側埋立が100%完了する。防衛局に対して、それ以降の工事中止を強く指示すること!」と要請

2023年07月18日 | 沖縄日記・辺野古

 7月18日(火)、沖縄県に対して、この間、大きな問題になっている辺野古側への更なる土砂積上げ工事の中止を求める申入れを行った。我々の側は、山城博治さんと私、そして本部町島ぐるみ会議3名(うち2名は本部町議)、県は、知事公室長・土木建築部長らが対応した。6月15日、19日に続いて3回目となる。

(この問題についての今までの経過については、6月19日のブログ7月15日のブログ等を参照されたい。)

 我々の質問・要請趣旨(以下、ゴチ部分)と、県の回答は下記のとおりである。

 

1.6月19日、土建部長らは、防衛局が2017年に地元住民に本部塩川港での辺野古への石材搬出ダンプは「1日に160台」等と約束した件について、「(岸壁使用許可や荷捌地使用許可を委譲しいている)本部町とも協議し、どのような対応が可能か検討していきたい」と答えた。 

  その後、我々は7月6日、本部町の平良町長と面談したが、町長は「本部塩川港の管理は、あくまでも県の考え方に沿ってやっていく」、「県から話があれば、しっかり相談していきたい」と答えている。

 この問題について、県の今後の対応について説明されたい。

<県の回答>

「皆さんが7月6日に本部町長と会われたことは聞いた。県は7月10日、本部町に行き、この問題について協議した。県が防衛局に要請文書を出していること等、県がやってきたことを情報提供し、今後も県と調整しましょうとお願いした。」

 

2.沖縄防衛局が、辺野古側への土砂仮置き工事(以下、「本件造成工事」)を発注している問題について、県は6月28日に防衛局に照会文書を出し、7月12日、防衛局の回答文書が県に提出された。しかし、「回答概要」を見る限り、防衛局は県の質問に全く答えていない。

 県は、「十分な回答ではない」として、再質問すると報道されているが、7月20日には本件造成工事2件の開札が行われ、その後、2週間ほどすれば業者との契約が締結され、工事が始まってしまう。

 設計変更申請が承認されていないにもかかわらず、本件造成工事を施工することは認められない。さらに質問を続けても、防衛局は「回答できない」、「回答は困難」という姿勢を変えるとは思えず、いたずらに時間が経過するだけである。

 もう判断できる材料はそろっている。これ以上、再質問を続けるのではなく、速やかに入札・工事中止を指示する等、速やかに毅然とした対応を講じるべきである。 

3.本件造成工事の発注問題とは別に、現在、防衛局は「シュワブ(R4)埋立追加工事」(1工区~3工区)の工事(以下、「現行埋立工事」)を続けている。これらの工事の工期は8月31日まで延長されているが、防衛省の発表した数字でも本年5月末時点で辺野古側必要全土量(319万㎥)の95.3%(304万㎥)の埋立が完了している。我々は本部塩川港、安和桟橋で連日、土砂搬送ダンプトラックのカウント作業を続けているが、このペースでは別紙資料にもあるように、本年7月末頃には辺野古側の埋立は100%に達する。

 それ以後の土砂搬入は、本件造成工事と同じく、将来の大浦湾の埋立土砂の仮置きとなることから許されない。県として早急に防衛局に対し、100%に達した後の土砂搬入を行わないよう指示されたい。

<県の回答> 

 県は、この点について、「県の6月28日の質問に対して防衛局から7月12日に回答が出されたが、不十分なもので県の疑念は払拭されていない。追加の造成工事と当初埋立申請書の整合性等について、再度、防衛局に質問する。その回答を確認した上で、今後の対応を検討したい」と説明した。

 我々は、「再質問まで2週間かかるというから、防衛局の回答期間を2週間とすれば、県の対応は8月末になってしまう。その頃には、契約も終わり、本件造成工事も始まっているから手遅れだ。現時点での回答や防衛大臣会見内容等でもう問題点は明らかである。これ以上、細かい点を再質問しても防衛局はきちんと回答するはずはない。時間を浪費するだけであるから、今の時点で開札・契約をしないように強く指示すべきではないか」と強く求めた。

 また、「追加の本件造成工事の問題とは別に、現在、施工中の「現行埋立工事」は7月末にも辺野古側への土砂投入は100%となる。防衛局に対して、100%以上の土砂投入は行わないよう指示すべきだ」と要請したが、県は、「7月14日、6月末時点での土砂投入量について照会した。その回答は今週中に来る。今後、辺野古側への土砂投入量が100%に達した時点で防衛局から情報をもらえることになっている」というだけだった。

 我々は、「辺野古側への土砂投入量が100%に達したら県はどう対応するのか? 工事中止を指示しないのか?」と質問したが、「その点についても再質問の内容に含めることを検討している」というだけで、明確な回答はなかった。

 最後に、「辺野古側への土砂投入が100%完了した後は、設計変更申請の内容を先取りした違法工事となる。8月以降は、県も『重大な疑義がある』としているのですから、本部塩川港のベルトコンベア設置申請は、許可しないのですね?」と質したが、土建部長は、「申請が出された時点で、検討します」と言うだけだった。何故、「当然、許可はしません」と明言できないのか?

 このままでは、防衛局は、辺野古側の土砂投入が100%完了した後も、さらに土砂を積み上げていくことは明らかだ。違法工事であっても、県が適切に対応しなければ、そのまま進められてしまう。

 今、何よりも、県が速やかに毅然とした対応を取ることが求められている。

 

    (知事公室長(右側)、土木建築部長(左側)への申入れ)

 

 

 

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