今日(7月21日・金)は、早朝から本部町の本部港管理事務所へ。本部町島ぐるみ会議は、7月6日に本部町長と面談をしたが(7月8日のブログ参照)、そこで町長が確認したことを具体化するため、本部町建設課長、港湾管理事務所長らと話し合った。
沖縄県は、我々の要請を受け、7月10日、本部町と協議をした。そこでは、2017年に沖縄防衛局が地元住民に本部塩川港から辺野古への土砂(石材)搬送ダンプは1日に160台と約束したことが守られていないことが問題となった。県は一昨年12月、我々の指摘を受けて、防衛局にこの問題について文書を出したが、今日、建設課長は、「県も文書を出されているので、本部町としてもどういう対応ができるかということを町長と検討したい」と約束した。
さらに我々は、豪雨の中での土砂搬送による濁水流出を防ぐために、本部町が出している岸壁使用許可や荷捌地使用許可の中に、県の港湾施設用地使用許可と同様、「本部町の気象台で、時間雨量が5mmを超える予報が出た場合は作業停止」を明記させるよう求めた。また、国道449号の粉じん等の環境調査の実施を県に申し入れること等についても「検討していきたい」との回答があった。
これからも意見交換を続けていくことを確認して、本部町当局との面談を終えた。
本部港管理事務所での話し合いを終え、本部塩川港へ。今日も数名が、辺野古への土砂搬送のダンプトラックの前で牛歩行動を続けていた。炎天下の中、本当に厳しい抗議行動だが、皆、黙々と歩き続けている。
当初の防衛局の埋立承認申請の工程表では、辺野古側の埋立はわずか5ケ月程度で終わる計画だった。辺野古側埋立はこの間、説明しているように、まもなく100%に達するが、2018年12月以来、すでに5年近くの年月を費やしている。それも、こうした県民のしたたかな抗議行動によるものだ。一見、ささやかな行動だが、その効果は大きい。
最近のブログで書いているように、防衛局は、辺野古側の埋立が完了した後も、設計変更申請の内容を先取りして、大浦湾の埋立のための土砂を仮置きしようとしている。なんとしても中止させるために全力をあげたい。
(本部塩川港。炎天下での懸命の牛歩行動が続く)
午後は辺野古へ。Nさんと一緒に、美謝川切替工事現場の先の国道の横で始まっている工事現場を見てまわった。現地の看板から、防衛局による道路改良工事であることが分かった。美謝川切替工事のための防衛局専用の作業用道路だと思われるが、この部分は、シュワブの基地内ではなく、国道敷である。何故、道路占用の手続きではなく、防衛局が国道の道路改良工事を施工できるのか、理解できない。
(美謝川が国道を横断する暗渠部分の仮設工(立杭)現場)
(上と下の写真が、防衛局による国道の道路改良工事)